クレイモア
終わり方が完璧すぎて震えた
10年以上前に終盤まで読んでいたにも関わらず、未だに結末まで読んでいなかった漫画『クレイモア』を、10年越しにあらためて1巻から完結まで読破した。
記憶が正しければ最初に『クレイモア』を読んだのは2010~2011年頃だから、その頃はそもそもまだ完結していなかった。過去のNo.1が復活したあたりが最新巻だったはず。
で、完結まで読んだ感想。
いや、終わり方が完璧すぎんだろ………。
最後の2巻、三回ぐらい「うぐぉぉぉおおお!」ってなったわ…。
全ての伏線をこの結末のために描いていたと思うと、感嘆のため息が止まらんわ。
最終決戦の「彼方からの刃」ってサブタイトルも粋すぎる。
この設定でこんだけ綺麗に着地すんのは凄いわ。
ナンバーによる格付けが生み出すワクワク感
この漫画、味方も敵も全員同じ組織の出自で、全員に「現No.1」や「元No.2」みたいな強さの序列が振られてるのが、ワクワク感や絶望感に一役買ってるんだよね。
組織内のNo.10とか11が出てきたときは、これより強い奴がいるのかってワクワクするし、
過去のNo.2と戦った後に、同じ時代のNo.1が出てきたりすると、さっき戦った奴より強いのかって絶望するし、
ナンバーがめちゃくちゃ低い奴が頑張ってたりすると、応援したくなるし。
主人公が最下位のNo.47だったってのは序盤の衝撃の一つだし、そんな主人公が7年後とかに現在のNo.1や2を圧倒するほど強くなっていくのもめっちゃ気持ちいい。
フェアリーテイルを読んだときも思ってたけど、組織内の上位5人とかが名前と数字だけ登場するのがめっちゃ好き。
ラファエラ、オフィーリア、ガラテア、ベス、アリシアが数字と名前だけ出てきたときのワクワク感は忘れられん。
オフィーリアやガラテアが出てきたとき「こいつが…!」ってなったし、その強さを目の当たりにしたときに「ベスやアリシアってこれより強いの!?」ってなるんだよね。
たった27巻で風呂敷を綺麗に畳むのは素晴らしい
世界全体に大きな秘密が隠されているタイプの「ダークファンタジー」でありながら、たった27巻の間にその風呂敷を広げ切ってからの綺麗に畳み切って終わるのはホント素晴らしい。えぇ仕事しますわ。美しい。
悪役である深淵の者たちにも魅力があるのも素晴らしかった。いうても敵も元クレイモアだしね。イースレイとかリフルとかめっちゃ好きだったな。単純な1vs1構造じゃなくて、三つ巴や四つ巴になっていくのも、物語が面白くなっていく所以だよね。
そしてミリア姉さんカッコ良すぎます。
20巻の最後はホンマ震えたでぇ…。
ちなみにこちらのブログが自分なんぞより100倍上手にクレイモアの魅力を紹介しているから、ぜひご一読ください。
ただし、後半には最終巻のネタバレもあるのでご注意を。
未読の方は、最初の『漫画「クレイモア」のみどころ』の章だけ読んで、漫画本編を読んでみるのがいいかと思います。
最初から最後まで面白くてワクワクして、最後にはこれ以上なく完璧で美しい着地を遂げる傑作ダークファンタジー漫画『クレイモア』。
ぜひ読んでみてください。