ヴァイオレット・エヴァーガーデン
友人に「頼むから見ろ」と言われていた名作アニメ。
全13話を視聴完了した感想を綴ります。
人の心を揺さぶる感動巨編
戦闘マシーンとして育てられ生きてきた、心を持たない、感情を理解できない少女が、戦後、「自動手記人形」と呼ばれる、手紙を代筆する職業につき、様々な出会いを通じて、少しずつ人の心、感情、愛を理解していく物語。
泣ける泣けるとは聞いていたが、これは確かに泣くわ。
第3話のルクリアの兄への手紙のシーンでまず号泣。
1話、2話と、人の心が全く理解できなかったヴァイオレットが、ルクリアの心を汲み取って書いた、あの短い手紙。
あんなん泣くなっていう方が無理でしょ。
そして第9話ね。
大事な人を亡くしてしまっていたことを知った悲しみと、自分がしてきた罪の重さに気付き、絶望の底にいるヴァイオレットに届く手紙。
「確かに君がしてきたことは消せない、でも、君が自動手記人形としてやってきたことも、消えないんだよ」
という言葉とともに振り返る、過去の依頼人たちの幸せな姿。
これ書くために今もう一度感想サイトを読んだだけでまた号泣してしまった。
この第1話から第9話までの一連の流れは、もう、ホントに、完璧すぎる!
第1話で、心を持たない、人の感情が理解できない戦闘マシーンとして登場したヴァイオレットが、
第7話まで、様々な依頼を通して、人の心と感情を理解していく。
そして仕事が軌道に乗ってきたところで、叩きつけられる絶望。
そこで初めて、自分が戦闘マシーンとしてやってきてしまったことの重さに気付く。
悲しみと絶望に打ちのめされたところに、過去の依頼人と同僚からの手紙。
それによって、自分が自動手記人形としてやってきたことの大きさにも気付き、
そして、再び立ち上がって歩き出す。
こんなん号泣必至ですわ。
ほんに素晴らしかった。
第10話
ただ、勧めてくれた友人は、とにかく第10話を見ろと言っていた。
なんなら1~9話見ずに10話だけ見れば良いからと。
神回だからと。
ネットでも、10話は神回と評価が高かった。
だが、自分は、第10話にはそこまで感動しなかった。
いや、まぁ、うん、良い話だよ?
感動したし。
でも、別に、他の5,6,7話の単発の依頼の話と、良さとしては同じくらいじゃね?
泣けるって意味では、正直、3話や9話の方がずっと泣いたんだけど…。
ぶっちゃけ、よくあるプロットだし、お母さんが頼んでる手紙が、死んだ後の娘に向けて毎年送られるやつだってのも最初からバレバレだったし。
娘が、お母さんがもうすぐ死んじゃうって実は気付いてて気丈に振る舞ってたってシーンは、ちょっとグッときたけど。
自分は、ヴァイオレットエヴァーガーデンの第10話だけが、全13話の中で飛び抜けて評価されている理由はわかりませんでした。
ただ、別に悪かったわけじゃなくて、他の5,6,7話と同じように、普通に良かったし、普通に感動はしました。
追記:
前言撤回。
あらためて感想サイトで10話振り返ったら、それだけで泣いてしまいました。
ハードル上げすぎただけで、何の前知識もなしに見てたら、普通に号泣していたのかも。
さすがの京アニクオリティ
とにかく絵の美しさとアニメーションのクオリティの高さは、さすがの京アニでした。
絵の綺麗さと話の中身は関係ないじゃんって思われがちだけど、やっぱ大事なんですよね。
演出によって、話への感情移入の度合いは全然違ってくる。
その点、このアニメは、絵の美しさも、アニメーションの技術も完璧でした。
京アニじゃなかったら、同じストーリーでもここまで号泣はしなかったに違いない。
そういった点でも、このアニメは素晴らしかったです。
総じて
泣けるアニメと名高い『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
その名声に偽りなしでした。
特に第1話から第9話までの一連の流れは素晴らしい。
号泣必至です。
興味のある方は、ぜひ見てみてください。