櫻坂46・日向坂46 音楽アプリ
UNI'S ON AIR
-ユニゾンエアー -
今年一番ハマったこのゲームについて、レビューしないワケにはいくまい。
消費した総時間量だけみたら、2020年に触れたすべてのエンタメの中で、おそらくNo.1だ。
アイドルファンのための、音ゲーアプリ
ユニゾンエアー(通称ユニエア)とは、櫻坂46・日向坂46ファンのための音ゲースマホアプリである。
全編、櫻坂46(旧 欅坂46)と 日向坂46(旧 けやき坂46)の楽曲のみで構成された音楽ゲームをクリアしていき、メンバーの美しい写真で構成されたキャラクターカードを収集し、収集した強力なキャラクターカードを使って更に音楽ゲームのスコアを伸ばしていく、というスマホゲームだ。
櫻坂や日向坂の大部分の楽曲を使って音楽ゲームができること、メンバーの気合の入った美しい写真で構成されたカードを集められること、そして何より、貴重なライブ映像を無料で見放題 であることから、櫻坂・日向坂の両ファンにとっては、ダウンロード必須のアプリとなっている。
自分は音ゲーが苦手だったので、このアプリには手を出さないつもりでいた。
嫁や友人が隣で MASTER(一番難しいレベル)をバンバンフルコンボしているのを見てドン引きして、自分とは関係ない遠い世界の出来事だと思って関わらないでおこうと思っていた。
ところが、やってみたら、これがめちゃくちゃ面白かったんである。
育成&収集と、アクション&テクニックの、絶妙なバランス
ユニエアの面白さの秘訣は、何と言っても「育成&収集」と「テクニックを磨くアクションゲーム」の、両面の楽しさを味わえることだ。
(スマホの音ゲーが全部この特徴を持っているのか、それともユニエアが特別なのか、それは他のスマホ音ゲーをやっていないからわからないけど)
このアプリのゲームとしての主な目的は、音楽ゲームクリア時のスコアを伸ばすことだ。
ファンゲームとして「推しメンの可愛い写真を集めたい!」という目的でプレイする場合も、スコアを伸ばした方がカードを引くためのジェムは溜まりやすくなるため、スコアを伸ばすことは必須となっている。
そして、スコアを伸ばすためには、「強力なカードを集めて、それを育てること」と「音ゲーのテクニックを磨いて、難しい譜面をクリアーできるように練習すること」の両方が必要になってくる。
言い換えると、
カードの収集や育成に行き詰っても、ゲームそのもののテクニックやスキルを磨くのに専念することで楽しめるし、
新しい譜面が中々クリアできないスランプに陥っても、強いカードを引いて育てることを楽しめば自然と高いスコアが出るようになっていく、
ということだ。
この二段構えで、飽きずにいつまでもプレイできる ようになっている。
収集&育成に飽きたら純粋にスキルとテクニックのゲームとして楽しめばいいし、ゲームに行き詰ったら収集と育成を楽しめばいい。
このバランスが整ったゲームって、少なくとも自分が触れてきたゲームの中では意外とありそうでなかった。
RPGのようにレベル上げの比重が高いゲームや、ポケモンGOやドラクエウォークのような収集&育成をメインとするゲームは、アクションゲームのスキルやテクニックを磨く必要はないか、あってもその比重は大きくないことがほとんどだった。
有名なパズドラも、結局はカードの強さが物をいうゲームで、パズルのスキルが占める比重はたいして大きくなかった。
逆にアクションゲームや音ゲーは、ひたすらに本人の技術が問われる世界で、キャラクターのステータスを向上させたり強力なパーティーを組んだりするという概念はほとんど取り入れられてこなかった。
ところが、ユニゾンエアーは、「本人のスキルとテクニック:カードの強さやパーティーの組み合わせ」の重要比率が、
ほぼ 5:5 なのである。
カードを集めたり育てたりするために繰り返しプレイするうちに、気付いたら音ゲーの方も上手くなっていて、
音ゲーが苦手な自分にとっても、めちゃめちゃ楽しみやすいし、のめり込みやすいゲームだった。
「MASTER からが本番」の本当の意味
とはいえ、いかに楽しくとも、アクションゲーム苦手な自分にとって、最高難度の MASTER はとうてい無理。
PRO を全部クリアーしたら、スパッとやめようと思っていた。
ところが、このゲームは MASTER こそが本番 だったんである。
その意味は、難しさではなく、楽しさ。
MASTER こそがこのゲームの楽しさであり、このゲームの真髄だったのだ。
そもそも音ゲーってのは、リズムに合わせて音楽を奏でるのが楽しいゲームだ。
ところが、PRO までは、譜面に置かれた音符の数が少なすぎて、音楽としての体を成していない。
MASTER をプレイして初めて、曲にノれる楽しさ、自分が音楽を奏でているかのような楽しさ を味わえるのだ。
PRO までは正直、作業でしかない。
頭で考えながら落ちてくるノーツをタイミング良く押しても、クリアできるようになっている。
ところが MASTER は、ノーツが多すぎて、頭で考えながら押していたら絶対に間に合わない。
MASTER をクリアするためには、頭で考えるのをやめ、感覚で押すこと、=リズムに乗ること、曲にノることが絶対に必要になってくるのである。
そして、これができた瞬間、このゲームはめちゃくちゃ楽しくなる んである。
音楽に乗り、曲に乗り、リズムに乗り、半ば感覚的に指を動かすこと、これってまんま、楽器を弾く楽しさと同じ なんである。
激しいギター曲を弾き鳴らすときに、一音一音を頭で考えながら弾いてる人って、多分いない。
ギタリストはみんな、曲に乗せて無意識的に指が動くようになるまでに練習しているし、だからこそ曲にノれるという楽しさを味わえるんだと思う。
MASTERをプレイしているときの楽しさって、まさにそれ。
なんなら、自分が櫻坂や日向坂のライブのバックミュージシャンになって、彼女たちのバックで何らかの楽器を演奏してる気分を味わえるまであるからね。
音ゲーが苦手な人でもMASTERはクリアできる!諦めるな!
自分は本当にアクションゲームが苦手で、音ゲーも守備範囲外だったので、MASTERを軽々とフルコンボする嫁の指の動きを隣で見て、
「気持ち悪っ!」
「ドン引きだわ」
「自分には絶対無理だ」
と思っていた。
でも、毎日プレイしてたら、いつの間にかその気持ち悪い動きを自分がするようになっていた からね。
半年前の自分に今の自分のプレイ見せたらドン引きするわ、間違いなく。
このゲームは毎日コツコツやれば誰でも MASTER までフルコンボできるようになっています。
そして、MASTER までプレイできた方が絶対楽しいです。
だから、過去の自分と同じように、音ゲーが苦手だからと諦めようとしている人たち!
大丈夫!
できる!
がんばれ!
諦めるな!
俺だってできたんだから!
半年,1年とプレイする、長期戦前提のゲーム
このゲームは、収集や育成の面でも、スキルやテクニックを磨くという面でも、数ヶ月から1年近くのプレイを前提としてた、きわめて長期的なゲームになっている。
毎日ある程度プレイしていても、5色のパーティーをそれなりに形にするのに半年かかったし、MASTERの曲の中で簡単なものをフルコンボできるようになるまでにも同じくらいかかった。
そして凄いのは、その間、一切飽きがこないこと だ。
すぐに大半のステージをクリアできてしまったり、逆に難しすぎてすぐに頭打ちになってしまったら、スマホゲームというのはすぐに飽きてしまう。
だが、このゲームは、オールクリアするまでの道のりは果てしなく長いにも関わらず、毎日着々と前進している実感を常に味わい続けられる のだ。
このゲームバランスは素晴らしいと思う。
自分は無課金ユーザーだが、課金したとしても1万円払って10連ガチャが4回しか引けないことを考えると、よっぽどの大富豪でもない限り、課金勢と無課金勢の差ってそこまでないんではないかと思う。
制作側の愛に溢れたゲーム
他にも、
インターフェースが何かと快適だったり、
イベントの頻度が多くて趣向も凝らしてあったり、
ゲームの随所から櫻坂・日向坂への愛が感じられたり、
Twitterや公式のお知らせから運営側の誠実さや人柄の良さが感じられたりと、
単なるアイドルファンゲームとは思えないほどのクオリティの高さと愛が感じられるゲームでもある。
自分は日向坂は元々好きだったけど、櫻坂(欅坂)はこのゲームで大半の曲を知ったし、彼女たちのライブパフォーマンスの物凄さを目の当たりにしたし、メンバーの名前も覚えた。
日向坂や櫻坂のファンになりたての方々には迷わずオススメできるゲームです。
音ゲー苦手でも全然楽しめます。
ぜひとも、今すぐダウンロードを!