にわかじこみの一般人。

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【自分用】2024年4月 漫画感想

 

天国大魔境

ヤバい…ヤバすぎる…。

なんて漫画を描きやがるんだ…。

 

恥ずかしい話、自分はそこまで熱心に読んでいなかったので、

10巻まで読み進めていたときには、宇佐美と星尾のエピソードは忘れていた。

全部読み終えて、ネットでネタバレ解説を読んで、心の底から「うわっ…」って思ったわ。

 

普通に読んでも、それなりに面白い、いや、結構面白い「伏線回収」や「衝撃の真実」があるんだけど、実は普通に読んでてわかる部分はこの漫画の1割程度。

注意深く読めば読むほど、「嘘だろ…」「マジかよ!?」ってゾッとする伏線や真実が出てくるようになっている。

 

これが石黒正数の漫画だということを忘れていたわ…。

『それ町』もそうだったけど、「読者を試す」「読者に強いる」漫画家なんだよね。

こちらの読み取る力を信頼して描いているというか。

 

もう一度きちんと全巻再読したい。

これは買って全部手元に置いておいてもいい漫画かもしれない。

 

もう10巻、かなり色々なことが明らかになってきたけど、

まだまだ続きが気になってるわ。

 

めちゃくちゃ面白い。

 

ましろのおと

「津軽三味線」に人生を賭ける高校生やプロ奏者たちの漫画。

演奏シーンの迫力と、本当に曲が、音色が聴こえてくる描写力は圧巻。

読んでると三味線が聴きたくなる。

 

主人公のキャラクター造形もいい。

まず何といっても全編バリバリの青森弁で喋る。

文字で表現されているのに、方言の雰囲気と温かみが伝わるのがすごい。

キャラクターとしても、凄まじい三味線の才能を持ちながら、勝ちや名声や目立つことに興味はなく、ただただ祖父の音を追い求めることと、「聞いてもらうこと」だけを突き詰めていく、無欲で純粋な人間。

そんな青年が、青森から東京に出てきて、都会の中で沢山の人に出会って、色々なことを吸収して成長していく。

読んでて素直に面白い。

 

ただ、正直15巻の大会で雪が優勝したところがピークだったかな。

STC結成後は、面白くないわけじゃないけど、長さの割に15巻までのような魂の震える展開があるかというと…。若菜ちゃんの売れ方も非現実的だし…。

まぁ、まだ24巻ぐらいまでしか読んでないので、完結まで読んだら印象変わるかもしれないけど。

 

丁度半分、15巻までは文句なしの面白さ。

 

読むときは無音の紙面から音楽が聴こえてくるのを感じるのもいいけど、Apple Musicで「ましろのおと」オリジナル・サウンドトラックが出ているので、それを聴きながら読むのも一興。

てか、三味線の音色って、普段あんまり馴染みのあるものじゃないから、一回何かしら聴いてから読んだほうがいいかも。それだけで、読んだとき受ける印象がガラリと変わる。

 

あかね噺

今のジャンプってこんな面白い漫画連載してんだね。

いい意味で、ジャンプっぽくない作品。

 

ジャンプなら、同じ落語でも「高校の落研で落語に初めて出会った少年が仲間と共に全国大会を目指す話」とかにしそうなもんだけど、そうじゃない。

主人公は幼い頃から落語の稽古を重ねている実力者だし、舞台も早々にプロ入りして、プロの落語の世界を描いていく。

 

この辺りはジャンプ編集部が『火ノ丸相撲』で得た経験が活きてんのかな。少年誌だからって高校生が主人公である必要はない、プロの世界を描いても、面白くできるし、ちゃんとウケる。

 

漫画の内容も、本筋が落語の有名な演目とリンクするようになっていて、読めば落語に興味を持てるようになっている。

落語っていう漫画にしにくそうなものをしっかりと伝え切る描写力も凄い。

 

総じて文句のつけようがない良作。今後も続きが楽しみ。

 

青のオーケストラ

演奏の描写力が素晴らしい、オーケストラ部の漫画。

ちなみに吹奏楽部ではなくオーケストラ部。違いは弦楽器があるかないか、らしい。

元々バイオリンの音色は好きなので、それが紙面から聴こえてくるような描写力は最高にいい。

これもApple Musicにサントラがあるので、聴きながら読むものまた良き。

 

てか、『この音とまれ!』『ましろのおと』『青のオーケストラ』と、音楽系の部活モノを3つも読んで、全部「紙面から音楽が聴こえてくるようだ」って同じ感想を言っちゃってるけど、でもしょうがない。本心だもの。

3作とも、演奏の描写力は全部素晴らしいし、甲乙つけ難い。最近の漫画は凄くなったもんだ。こんな漫画ばかり読めて俺は幸せだよ。

 

ただ、演奏シーンの描写の素晴らしさは3作拮抗していて甲乙付けられないが、ストーリー展開の面白さには明確な差がある。

この音とまれ>ましろのおと>青のオーケストラの順。

『この音とまれ!』は色々起こりすぎて読むのがしんどいけど、『青のオーケストラ』は何も起こらなすぎて読むのがしんどい。真逆。

『青のオーケストラ』、主人公は結構ヘビーな生い立ちだし、ライバルとの壮絶な出生の秘密が明かされたりとか展開もヘビーな場面があるはずなんだけど、登場人物がみんな前向きすぎて、すぐに明るく乗り越えちゃうから、読んでてあんま浮き沈みがあるように感じないんだよね。

いや、ストレスなく読めるのはいいことでもあるんだけど、結果的に『青のオーケストラ』の方は7巻で読むのをやめちゃって、『この音とまれ!』は29巻まで読み進めることを考えると、漫画って多少しんどくても浮き沈みをきちんと作る方が大切なんだろうな。

『青のオーケストラ』は、今後も同じような展開が続くんだろうな、と思っちゃうと、ちょっと読む気が失せちゃったのに対して、『この音とまれ!』は、絶対に全国大会で優勝するまでは読むのを止められない!と思っちゃってるもん。

 

まぁ、あくまで比較分析したらの話で、『青のオーケストラ』も良い漫画です。

演奏シーンは本当に素晴らしいし感動するしね。

 

プラチナエンド

劣化版デスノート。

死神の代わりに天使が憑いた人間同士の戦い。

「劣化版」とは言え、そもそものデスノートが神作なので、下位互換だとしても普通に面白い。

 

ただ、主人公たちが敵にいいようにされすぎてるのが難点。

頭脳戦漫画なら、痛快に敵を出し抜いてほしい。

弱い上に「不殺」を掲げてウジウジしているから、読んでてイライラが溜まる。

 

それなりに面白くはあるが、今すぐ完結まで読まなくても別にいいかな、という程度。

 

ベルセルク

何度読んでも序盤から挫折するシリーズその1『ベルセルク』。

今回は、どんだけしんどくても10巻まで読んでみようと思って10巻まで読み切った。

結論、やっぱりしんどい。ただ、ようやく面白くなり始めてきた。

まず序盤は正直面白いと思えなかったし、過去編始まって面白くはなってきたけど、それ以上に、このエピソードは悲劇的な結末が約束されていると思うと読むのが辛すぎた。

 

ただ、9~10巻でガッツがグリフィスと袂を分ち、グリフィスが捕えられ、ガッツがキャスカと結ばれるあたりで、ようやく面白くなってきた。これからどうなるんだー!?ってところで、10巻終了。

とりあえず過去編終了までは読み切りたいなとは思うけど、『この音とまれ!』や『ブルーロック』など他の漫画の方が全然優先順位は高いので、読むとしても結構先になっちゃうかもな。

 

嘘喰い

何度読んでも序盤から挫折するシリーズその2『嘘喰い』。

今回は、どんだけしんどくても10巻まで読んでみようと思って10巻まで読み切った。

結論、やっぱりしんどい。そして、面白くなり始めてもいない。

 

まず頭脳戦漫画なのに暴力の比重が大きいのが好みじゃない。

頭脳戦漫画なら頭脳だけで戦ってほしい。

あと登場人物がヤクザだらけなのも好きじゃない。悪党と悪党が殺し合ってても、別にどっちが死んでもどっちでもいいなぁ…と思っちゃって感情移入できない。デスゲームは好きだけど、負けて死ねない理由がほしい。

 

山上さんが好きな漫画だから、あんな賢い人が好きなんだから読み進めれば魅力がわかるんじゃないかと思ったけど、そんなこともなかった。

勿論、あくまで自分の好みじゃないだけで、好きな人にとっては面白いんだろうなぁとは思うけど。

少なくとも、自分がこれ以上読むことはないかな。

 

ちなみに、

何度読んでも序盤から挫折するシリーズその3『カイジ』は、いつも行ってるGEOにないので、読むのは相当先になりそう。

 

東京卍リベンジャーズ

最後の2巻ぐらいだけ読んでなかったので、最終回まで読破。

ネットで最終回が散々叩かれていたので、どんだけ酷い結末なんだろうと読んでみたら、全然酷くなかった。

むしろ自分は好みの結末まである。ハッピーエンド至上主義者なので。

最終的にマイキーと一緒にタイプリープして、死んでいった奴や悪に染まった奴も含めて、全員救済して終わるっていうのは、めっちゃいい終わり方だと思うけどね。

今までバンバン殺してたのは、最終回で全員生き返すつもりだったからだと分かると、まぁ納得はするし。

 

ただ、叩かれた理由もちょっとわかる。

問題は展開そのものじゃなくて、描き方が駆け足すぎること。

あんなバタバタッと終わらせたら、そりゃ無理矢理終わらせたように感じるわな。

おそらく作者的には最初からあのオチにするつもりだったと思うのに、無理矢理終わらせたと感じさせてしまうのは勿体無い。

最後のタイムリープに至るまでの過程をもう少し引っ張ってもう少しドラマチックに描くだけで、だいぶ印象違うのになー、と、歯痒く感じました。

 

そもそも本編自体があんまり好きじゃないから全体的な評価としては下の方だけど、最後の展開はむしろ結構好きでした。

 

月刊少女野崎くん

個性豊かなキャラクターたちが、シュールな日常を繰り広げる、シュール日常系コメディギャグ漫画。

『WORKING!!』とかの部類。

『WORKING!!』は大好きだったし、その頃、引き篭もり時代に読んでたらハマってたんだろうなと思う。

今は残念ながらあまり刺さらず。

 

五等分の花嫁

今回、最も面白さがわからなかった漫画。

まず、主人公が全く魅力がない。

5人のヒロインも全員魅力的じゃない。5人もいるのに。こんなに絵が綺麗なのに。

どんなラブコメでも「誰派?」と聞かれたら「強いて言うなら〇〇派」って答えられるのに、この漫画は答えられない。全員推せないので。

絵は可愛い。逆にこんなに絵が可愛いのに、キュンキュンもしないし性欲も沸かないのすごい。

『かぐや様は告らせたい』の1000倍くらい絵が上手いのに、『かぐや様は告らせたい』の方が1000倍くらいキュンキュンする。

この違いは一体どこから来るのだろうか…。

 

アニメがヒットしてるから、アニメで見るとまた印象違うのかな?

最後結局誰と結婚するのかだけ知りたい(気になるからというより、知らないままだと気持ち悪いから)けど、そのために続き読むのはしんどいな…。

最終巻だけ読んでしまおうかしら。

 

勿論これはあくまで俺個人の感想だし、5人のうち誰か1人でも「可愛い」と思えるなら、読んでて面白いと思えるんだと思う。

ただ、自分には合わない漫画だった。