弱虫ペダル
10年ぐらい前、1年生のインターハイ編の本当に決着寸前まで読んで止まっていたのを、10年ぶりぐらいに1巻から再読。
流石に現行80巻以上を全部読むのはしんどいので、とりあえず1年生終わりまで読破。
いやぁ…面白かった…!
やっぱりインターハイ編は熱過ぎる!!
過去に既に読んでいた部分も、今回初めて読んだ最後の坂道vs山岳の決着シーンも、全てが面白かったし、熱かった!
主人公たち総北高校、ライバルの箱根学園、そして御堂筋と、三つ巴の戦いでありながら全てのキャラクターが立っていて、全員が個性的で魅力的なのが素晴らしいよね。
あと、インターハイのたった3日間を20巻近くかけて描くから、読んでる方も思い入れが凄い事になる。最後は「勝ってくれぇぇぇぇぇええええええ!!!」って念じながら読んじゃったし、決着シーンはホント感動した。
今回読んだ十の漫画の中で間違いなく一番面白かったです。
しかし未だに連載が続いていて、100巻まで届きそうなのは驚き。坂道たちももう3年生になっているらしいね。
読んだらある程度面白くはあるんだろうけど、1年生のインターハイが名勝負すぎて、ちょっと超えられる気がしないので、続きは読むとしても優先度は低めかな。
かぐや様は告らせたい
めっっっちゃくちゃ面白かった。
終始ニヤニヤしながら読んでました。電車の中で読んでたからこの上なくキモかったのは間違いない。
内容はめっちゃ王道なラブコメでした。
久しぶりに、こんなに王道に直球ストレートなラブコメ読んだなって思うぐらい。
「天才たちの恋愛頭脳戦」っていうから、もっと邪道寄りの漫画かと思ってたら、全然違った。
恋愛頭脳戦だったのはホントに1巻の最初の最初だけで、どんどん頭脳戦でも天才でもなくなっていくし、中盤で付き合っちゃうから「告らせたい」ですらなくなっちゃう。
……ということを作者自身がネタにしといて、最後の最後に『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』のタイトルをしっかり回収してくんのホント凄い。
さすがは【推しの子】の作者。
王道なラブコメでありながら、台詞回しが所々鋭利に芯を喰ったりしていて読み味が痛快なのも赤坂アカらしくて素晴らしい。
読むのが楽しすぎて一気に最終巻まで読んじゃいました。
今回弱虫ペダルに次いで面白かった、両手放しにおすすめできる傑作です。
葬送のフリーレン
最初の2~3話だけは読んだことがあって、正直コレ第一話で十分完結してるやん、と思っていたので続きを読む気が起きなかったんだけど、流石にこれだけ話題になっているので読んでみた。
淡々と話が進んでいくのに、なぜか続きがどんどん読みたくなる魅力があって、思ったよりはずっと面白かった。
既に亡くなっているヒンメルという存在が、読み進めれば進めるほどに大きくなっていくのは凄い。
勇者が魔王を倒してから何十年後という、絶妙な世界設定とそこから紡ぎ出される数々のエピソードが、やっぱり斬新だし読んだことない漫画の味を味わえる感覚がある。設定の勝利。
ただ、10巻で割と満足いくまでその世界観を堪能できたので、続きを読むとしても他の漫画よりは優先度は低めかな。
ダンジョン飯
6巻まで読んでいたのを、今回完結まで読破。
終盤は賛否両論あるだろうけど、この手の漫画にしては綺麗に畳んだ方だと思う。迷宮の謎を完全に解き明かして終わるとは思わなかった。あれはただの背景設定で、メインはずっとモンスターを調理して食う方だと思ってたから。
ただ、終盤も「迷宮の謎」に焦点を当てながらも、「食」というメインテーマからは外れてはいないんだよね。最初からあの壮大なストーリーを想定して描いていたのもすごいし、最初から最後まで「食べること」という軸を一切ぶらさずに綺麗に話を完結させたのもすごいと思う。
それでも、一話完結に近い形で、我々に馴染み深いモンスターを倒して食べる形式の序盤が、一番読んでて楽しかったな。
そういう人が大多数な気はするけど…。
ゴールデンカムイ
ずっと読んでみたいと思っていたこの漫画を、ようやく1巻から読むことができた。まずは12巻まで読破。
変態しか出てこない漫画だと聞いていたが、思ったよりずっとシリアスな漫画だった。
と思ったけど、読み進めていったら確かにどんどん変態度が高くなっていった。
あとずっと食ってんなコイツら。8割ぐらい食事シーンな気がする。
端的に言うと、グルメ漫画7:変態漫画2:ヤクザ漫画1、の漫画。
クオリティは高いし、素晴らしい漫画だと思うし、コレをめちゃくちゃ面白いと思う人がいるのもわかるけど、自分には刺さらなかった。
多分グルメ漫画とヤクザ漫画に興味ないからだと思う。変態は面白いけど。
バトルは好きだけど、泣くような感動があったり熱い名台詞がバンバンぶつかり合ったりするワケじゃなく、淡々と進んでいくのも合わない一因だと思う。客観的にはスタイリッシュで素晴らしいとは思っているんだけど。
続きを読むとしても、優先度は低めかな。
ちなみに、姉畑支遁が1エピソードで退場するのが意外でした。
あれだけネットでよく目にするので、てっきりメインキャラの一人かと思っていた。
あと想像の200倍ぐらい変態だった。
ジョジョリオン
ジョジョファンを名乗る以上読破は義務だと思い、最終巻まで全巻一気読みした。
正直なところ、あまり面白いとは思えなかった。
自分は誰に何と言われようと、3,4,5部の少年漫画なジョジョが好きで、6部以降のアートであり哲学であるジョジョは、自分には合わないものだと割り切っている。
それでも、7部のスティール・ボール・ランは面白かった。
話が難しいし哲学ではあるんだけど、スティール・ボール・ランは「熱い漫画」でもあったんだよね。
ジョニィとジャイロ、2人の「男の友情」を見事に描き切っているし、最終決戦は文句なしに面白かった。
大統領の悪役としての魅力も素晴らしかったし、第三勢力としてのディオやホットパンツの動きもとても良かった。
今回は全体として「熱さ」を感じられなかったし、キャラにも魅力を感じられなかったので、ただ難解なだけの漫画に思えてしまった。
ラスボスが魅力薄だったのも要因かな。なんせラスボスの正体が透龍だと判明するのが終盤の終盤だしね。
ここまで考察できたら面白いんだろうけど、残念ながら自分はそこまで漫画の深い考察にリソースを割くことはできない。
自分にとって、漫画はあくまでも娯楽であり、求めているのはどこまでも少年漫画だから。
Dr.STONE
ジャンプの購読を止めたのに伴って、この漫画も完結まで読み切ることができなかったので、今回完結まで読破。
ただ、自分が読んでなかったのって、本当に最後の最後の2巻だけだった。
面白かったけど、最後こんなに駆け足にする必要あっただろうか?と思ってしまった。
ラストのオチがアレであれば、ロケットが作れるようになるまでの文明の進歩をもっとゆっくり描いても良かったのでは…?
この頃にはもう、打ち切りが決まっていたとかなのだろうか。
この漫画は科学の良い面しか描いていないけれども、それで良いと思う。
まずは少年少女たちに科学の良さ、素晴らしさ、そして楽しさを知ってもらう、それが大事なこと。
一つの作品が担う役割は一つだけでもいい。科学の負の面は、また別な媒体から学べば良いことだ。
そういう意味では本当に素晴らしい漫画だ。いつか自分が親になる日が来たら、必ずこの漫画を全巻本棚に揃えておきたい。
ONE PIECE
ワノ国の最終決戦途中で止まっていたけど、友達があまりに読め読めうるさいので、107巻まで読んでみた。
今のところ「まぁまぁ面白いけど、そこまでか?」という印象。
世間ではワンピースの壮大な伏線回収に大いに盛り上がっているけど、考えてみると、自分がワンピースに求めているものって、「伏線回収」じゃないんだよなぁ…。
自分はワンピースを「泣ける漫画」だと思っていて、求めているのは「1エピソードの良さ」なんだよな。
イースト・ブルー編やエニエス・ロビー編の「1エピソード内でのジェットコースターのような感情の浮き沈みとそれによるカタルシス」が自分にとってのワンピースであって、100巻ごしの伏線回収って自分にとってそんなに重要じゃないんだな、と気付いてしまった。
1巻から追いかけている世代として、この物語の結末がどうなるのか、数々の謎がどのように明かされるのかは勿論興味あるけど、それ自体を「死ぬほど面白い」と思うことは多分ないんだろうな。
それに付随して、イースト・ブルー編やエニエス・ロビー編を超えるような感情の揺さぶりがあれば、当然「死ぬほど面白い」と思えるだろうけど。
薬屋のひとりごと
アニメ化で話題になっていたし、知人が「面白い」と言っていたので読んでみた。
どうにも読感が合わなくて、調べてみて納得。元々漫画じゃなくてライトノベルなんだね。ラノベの世界観は結構合わないことがあるので。
それとコミカライズがなぜか2つあるのも驚き。サンデー版とガンガン版があり、大筋は同じだが、描写としてはどちらかというとサンデー版はミステリーに、ガンガン版は人物の感情描写に重きを置いているとのこと。
自分はガンガン版を読んでしまったが、だとするとサンデー版を読んだ方が良かったかな。
漫画はあまり楽しむことができなかったが、原作やアニメで見るとまた違って感じるのかもしれない。
亜人
あらすじだけ聞いて、ずっと読んでみたいと思っていた漫画を読んでみた。
てっきり少年漫画かサスペンス漫画かと思っていたのだが、読んでみたら全然違った。
かなり大人向けで、しっかり青年漫画だった。
すごい雰囲気似てる漫画がある気がするけど思い出せない…『AKIRA』とかが近い気がする。
正直、全く自分の好みの作風ではなかった。
今回読んだ中で最も合わなかった作品。
やはり自分は、どこまでも子供で、どこまでも少年漫画好きなんだと思い知らされた。
合わなかっただけで、クオリティの高い作品だとは思ったので、
こういう漫画が好きな人には物凄く刺さると思う。