ドラクエの話。
天空シリーズは、6→4→5とつながっている。
ロトシリーズは、3→1→2とつながっている。
これは、プレイした人なら誰もが知っていることだ。
でも俺は、天空シリーズとロトシリーズもまた、繋がっていると思っていた。
具体的には、3→1→2→6→5→4の順だ。
今回は、そんな妄想話。
ドラクエ3の最終盤、大地に空いた大穴に落ちると、その下にはもう一つの別な世界が広がっており、それこそが、1と2の舞台であるアレフガルドの世界だった。
というのが、誰もが知るドラクエ3の大オチだ。
アレフガルドに君臨する魔王ゾーマを倒し、アレフガルドの物語は1と2へと続いていく。めでたしめでたし。
でも、幼い俺はこう思った。
ちょっと待てよ?下の世界の物語は1と2へと続いていくことはわかるけど、上の世界の物語は?上の世界は、その後どうなっちゃったの?
加えて、ドラクエ3は2つの疑問を残したまま幕を閉じた。
① 竜の女王の卵
物語の途中で何の前触れもなくめちゃめちゃ唐突に出てくる「竜の女王の城」と、彼女が残した「卵」。これが何なのかは、最後まで一切説明されることはない。
この話をすると「いや、あの卵は1のラスボスの竜王でしょ」ってしたり顔で話す奴が出てくるが、あれはあくまで漫画『ロトの紋章』での設定だからな!公式設定じゃないからな!!『ロトの紋章』は俺も好きだけども、一つの可能性にすぎないから!!!*1
② ルビスが作った未完成の世界
アレフガルドは3の時点では船で進んでいくと海が途中で途切れており、それ以上は存在しない。にもかかわらず、1のエンディングでは主人公は船出をして新大陸に旅立ち、2の世界へと上陸している。実際に2ではアレフガルドの外にも大陸がたくさんある。
ということは、3の時点では下の世界は「作っている途中」だったということ。ルビスは上に完成した世界があったのに、なぜ下にもう一つ世界を作っていたのか。
これらの疑問が残ったままロトシリーズは完結し、
新たなシリーズ、天空シリーズがはじまった。
そして、満を持して、天空シリーズの完結編である6が発売された。
その内容はこうだ。
主人公は旅をする中で、地面に空いた大穴に出会う。その大穴に飛び込むと、その下にはもう一つの世界が広がっていた。それこそが、『幻の大地』と呼ばれる伝説の大地だった―――!
ん?この話、これってどっかで見たことないか?
上と下に2つ世界があって、上の世界に大穴が開いて、それに飛び込むと、下の世界に行ける―――
これって、まんまドラクエ3と同じじゃん!!
さらに、ドラクエ6のEDには卵が出てくる。
未来が入っているという卵で、ドラクエ6の物語はこの卵が孵るところで終了する。
しかもいったい何が孵ったのかは明示されない。
上下の世界と謎の卵。
これほど強烈な共通点を、堀井雄二が意図せず作り上げたとは考えにくい。
加えて、4と5に登場しなかった精霊ルビスも、6には登場する。
そして上の世界には、3に登場して強烈なインパクトを残したあのダーマ神殿も存在している。
これらの共通点から、俺が導き出した結論は、こうだ。
3よりも前の時代、精霊ルビスは一つの世界を作り上げたが、その世界は何らかの理由で不完全だった。そこでルビスは今ある不安定な世界の下に、もう一つ安定した世界を作り、そこを本命の世界として存続させる計画を実行した。その途上で大魔王ゾーマに石化させられ、未完成な下の世界は一時的にゾーマに支配されてしまう(3の物語)。
その後、3の勇者によってゾーマは倒されルビスは解放され、ルビスは無事下の世界を完成させることができた。完成させた世界では1の勇者が旅立ち、その子孫たちが町や村を作り上げ、2の勇者たちはその世界で冒険を繰り広げた(1と2の話)。
その後、長い長い時が流れ、お互いを忘れ去った上下2つの世界だったが、人々の「夢」を通じてつながりを持ち始める。不安定だった上の世界は存在が薄れ、夢の世界としてしか存在できなくなってきていたのだ。
ここから、6の物語が展開される。
そして、物語の最後に、3の竜の女王が残した卵がようやく孵る。中から生まれたのはもちろん、竜の中の王であり、後に世界を統べる神となる竜、マスタードラゴンである。上の世界は、天空城ひとつを残して、とうとう完全に消え去るのだった。(4と5の物語に続く)
というバックストーリーを信じて小学生のときから最近まで生きてきたんだけど、
最近調べたら上の世界はデスタムーアが作ったものだってゲーム中に普通に明言されてたよ!!!
俺の仮説は根底から崩れ去ったのでした。
これだから、にわかの考察は。
あと、ダーマ神殿も普通に下の世界にもあった。滅んでたけど。
ドラクエ6は小学生のときの1回しかプレイしてないし、内容うろおぼえのままの考察は普通に穴だらけですな。
ただ、上下の世界と卵というドラクエ3との共通点を本当に堀井雄二が何の意図もせずに配置したとは今でも俺にはどうしても思えないんだよね。
仄めかす程度でも、俺の仮説とは全然違っていても、ロトシリーズと天空シリーズにも何らかのつながりがあるといいなぁ。
俺の稚拙な考察ではなく、
詳細な調査としっかりした根拠に裏打ちされた、
めちゃめちゃ面白いドラクエ6の考察を読みたい方はこちらをどうぞ。
「ドラクエ6」が本当に目指したもの(1)バーバラと竜: かのろぐ(Kanohlogue)
ドラクエは6で止まってるけども、7以降もいつかやりたいな。
*1:2018年現在、本当に公式設定になっているらしい。少なくとも血の繋がりはあるそうだ。個人的には残念。