ダイの大冒険
面白かった…。
面白かったよ…!
ホントに、心底面白かった…!!
第1話から最終話まで、全てが最高オブ最高だったアニメ
本当に、心の底から面白かった。
第96話、第97話の『閃光のように』と『神の涙』は泣きすぎて目が腫れたし、
第98話から第100話の、竜魔人ダイとバーンの最終決戦は、迫力が凄すぎて鳥肌が止まなかった。
え、ダイの大冒険ってこんなに面白かったっけ?
元々、BEST10に入るぐらい好きな漫画だったけど、アニメになってさらに1.7倍ぐらい面白くなってない?
本当に、コレが30年前の漫画なの!?
こんなに完璧で満足のゆくアニメ化を僕は知らない。
30年の時を経て、こんなに素晴らしいアニメ化を享受できた当時からのダイの大冒険ファンも幸せだし、
このクオリティで何も知らない状態でこの神作品を初めて見ることができた今の子供たちも幸せだよ。
このアニメを作った人たちは、一体何人の人を幸せにしたんだ!?
ノーベル賞あげたい。誰かあげてくれ。
個人vs個人から、破滅vs世界の戦いへ
改めてアニメで見直して感じた、ダイの大冒険のストーリーの素晴らしいところは、第95話終盤で大きく話がひっくり返るところ。
それまで個人vs個人の、単純などっちが勝つかのバトル漫画だったものが、一転して、あと数分で地上が消滅するという滅亡の危機と、全世界人類との戦いという全く別の主旨のものにガラッと入れ替わるところだ。
それまで、バーンパレスという限られた空間の中での、バーン1人とダイたち数人という狭い世界の中での"閉じた"物語に集中させられていたのが、ここで一転して全世界という広い空間での、全人類が主人公という、"開いた"物語へと180°ストーリーが変貌する。
この緩急の付け方は本当に上手い。
一人一人では決してバーンに勝てない弱い人間が、心を繋げて力を合わせてその策略を阻止し、一泡吹かせるという展開は、人間の素晴らしさを描くというこの漫画のテーマをこれ以上なく正しく美しく表している。
ダイたちが力押しで少数先鋭でバーンと戦ってきて、何とか勝てそうというところから、一転、力ではどうにもならない絶望を叩きつけられてからのその展開だから、余計にそのメッセージが力強く浮き彫りになる。
第95話のタイトル『最大最後の逆転』って、主人公側のことを指してるって思わせておいて、実は大魔王側の逆転っていうのが、スゲェ…スゴすぎる…スゴすぎるよアニメスタッフ…!!!
全人類vs地上滅亡作戦の部分は終始一貫して夕焼け空の中で描写を行い、竜魔人ダイvs大魔王バーンの最終決戦は夜空の中で描くっていう切り分けもすごい良かった。
その切り替わりの夕日が落ちるシーンでグリーンフラッシュを挟むのがもうめちゃくちゃいいね!!
空の色をストーリーの演出強化に利用するのは、原作漫画じゃできない、アニメだけの特権だしね。
168分の幸せな時間
語り切れないほど語りたいことは沢山あるはずなのに、言葉で書けば書くほどどんどん伝わらなくなってしまうような、自分の語彙力のなさにモヤモヤが募っていく。
とにかく言いたいのは、特に最後の七話、第94話から最終話までを見ていた時間は、本当に素晴らしく幸せな時間だったということ。
見た人は同じように幸せな時間を過ごしたのだと思うと感慨深いものがあるし、見ていない人は早く見てほしい。
ずっと楽しみにしていた『閃光のように』と『神の涙』も満足いく出来だったし、本当にここまで見てきて良かったです。
アニメ『ダイの大冒険』、最高の作品でした。
この作品を作り上げてくれた人たちに、心から感謝します。
ありがとうございました!!!!!