逃げるは恥だが役に立つ
TBSの戦略にまんまと乗せられ、先日の『逃げ恥』の再放送をバッチリ全話見てしまった。
『逃げ恥』は4年前の初回放映時にももちろんリアルタイムで見ていて、当時から大好きなドラマだったけど、
2回見てもめちゃくちゃ面白かった。
やっぱ人生で見たドラマの中でもBEST10に入るわ。BEST5かも。
BEST10に入ってる他のドラマはハラハラドキドキしたりワクワクする系だから、こういう胸キュンものとか萌え死ぬ系ではブッチギリの1位だわ。
それだけじゃない。
『逃げ恥』みたいな、あまりにも爆発的に流行りすぎたエンタメって、時期が過ぎると逆に、「まだ逃げ恥見てるの?」みたいに "古いもの" として敬遠されがちだ。
だが、2回目をあらためて見て強く確信した。
このドラマは一過性の流行りモノとして風化させるべきドラマじゃない。
TBSは、今後もこのドラマを数年おきに定期的に再放送すべきだ、と。
まずは、このドラマの一番の魅力
このドラマの一番の魅力は、言わずもがな、「みくりさんと平匡さんの可愛さ」だ。
歴史上こんなにモダモダするドラマが他にある?
胸キュンとか、キュンキュンじゃないんだよね。
「モダモダ」なんだよね。
見てて2人のピュアさと初々しさに「うおーーーっ!」って叫びながらソファをバンバン叩いてしまう。
4年前見てたときも一人でソファをバンバン叩きながら見てたけど、今回も嫁と二人でソファをバンバン叩きながら見てたわ。
こしょばいというか、甘酸っぱいというか、見ててニヤニヤしちゃうというか、身悶えしちまうというか、萌えるというか、萌え死ぬというか。
「マジ!なに!?なんなのこいつら!?可愛すぎるんだけど!?」って何度も画面に叫びながら見ていた。
最初はガッキーの可愛さに惹かれて見始めたはずなのに、いつの間にか星野源も可愛く思えてくる…。否、「新垣結衣と星野源」が可愛いのではなく、「森山みくりと津崎平匡」が可愛くて仕方なくなっているのだ。
ガッキーを超えるみくり&平匡の可愛さマジで凄いよ。
5話から一気に面白くなってくる
正直4話まではまだまだ準備期間というか助走期間って感じなんだけど、5話のハグからのぎこちないなでなで(名付けて「ぎこちなでなで」)から一気に面白くなってきて、6話ラストで急展開し、9,10話で魅力が最高潮に爆発する!!
特に9話はヤバい。
死ぬ。
萌え死ぬ。
何この可愛い生き物2匹!?ってなる。
信じられないほどの衝撃を受けるよ。
だからこれから見る人は、とりあえず5話までは見ましょう。話はそれからだから。
"一番の魅力"を餌に、制作者が本当に伝えたかったこと
ところが、このドラマが本当にすごいのはここから。
ラストの10,11話で、複数の 社会問題にキレッキレの剛速球を投げ込んでくる のだ。
特に日本人が50年間なぁなぁにしてきた、家庭内のとある問題点に対して、
「ここまでハッキリ言っちゃっていいの!?」
って程ズバッと斬り込む終盤の脚本とメッセージ性は必見!
他にも、シングルマザー、高齢独身女性、キャリアウーマン、LGBT、帰国子女、あらゆるマイノリティに関して、問題提起し、価値観の転換を訴え、そして勇気を与える台詞が散りばめられている。
日本のあちこちから、
「よくぞ言ってくれた!」
という心の叫びが聞こえてくるようだ。
1回目見たときは "一番の魅力" があまりに眩しすぎて気付かなかったけど、
制作者は本当は これを伝えたくてこのドラマを作ったんじゃないか と2回目を視聴して思った。
ひたすら胸キュンして萌え死ぬただ面白いだけのドラマを9話まで作って視聴率を極限まで高めておいて、そうして集まった日本中の人々に社会問題に斬り込む強いメッセージを届ける。
これを聞いてほしくて、みんなが見たいものをひたすら作り続けたんじゃないか。
そしてその問題提起の仕方も、説教臭いわけじゃなく、あくまでストーリーの一部として自然に入ってくるし、何より同じような境遇にいるマイノリティに対して、前向きになれるような、勇気をくれるメッセージなのがいい。
「日本社会のここがダメなんだよ!」
じゃなくて、
「あなたはそのままでいいんだよ」
だったり、
「こんなやり方もあるんじゃない?」
という優しいメッセージ。
それこそが、このドラマの本質なんじゃないだろうか。
日本に多様性が根付くまでは、定期的に再放送してほしい!
とにかくもう主人公たちの同世代としては終盤のメッセージはめちゃくちゃ刺さりまくるし、
「そうだよ!それだよ!それ!よくぞ言ってくれた!」
のオンパレードなんですよ。
だから、
日本に多様性が根付き、価値観の転換が完了するまで は、ブームとか関係なく、数年おきに定期的に再放送し続けてほしい。
視聴率稼ぎでもなんでもいいからさ。
おわりに
今回の内容はあくまで一個人の感想です。
『逃げ恥』に込められたメッセージをポジティブに受け取ったのは僕だからであって、僕以外の人間が見て果たしてどう感じるか、それは人それぞれだと思う。
ただ、『逃げ恥』の最後の2話に様々なメッセージが込められているのは間違いなくて、
そしてそれは今の日本に間違いなく存在するものだから、
受け取る感想がポジティブなものだとしても、ネガティブなものだとしても、見ておく価値はあると思う。
「純粋に面白い」って意味でも、
「社会問題に対するメッセージ性」って意味でも、
ブームとか関係なく、絶対に見ておくべきドラマです。
(2020/7/15 現在)
TBS FREE であと15日間は無料視聴できるようなので、
まだ見てない方は今すぐ見始めよう!!
みんなももう一度見てモダモダしながらソファをバンバン叩こう!
そして前向きに生きるキャラクターたちから勇気をもらおう!