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【ゲーム】聖剣伝説3 の ストーリーがひどい件

聖剣伝説

 

最近、聖剣伝説3をまたプレイしている。

大好きなゲームなんだけど、久々にプレイしていても、やっぱり思うことがある。

 

 

このゲーム、世界観も音楽もグラフィックもシステムもキャラクターもいいのに、

 

ストーリーがひどすぎる。

 

何がひどいって、もう展開も台詞回しも全部ご都合主義のかたまり。ツッコミどころ満載だし、キャラクターが話の都合で無理やり動かされる場面の多いこと多いこと。*1

 

「20年も前の、スーファミ時代の昔のゲームなんだから仕方ないじゃん」とお思いかもしれないが、この頃同時期にスクウェアから発売されたゲームはクロノ・トリガー』『ライブ・ア・ライブ』『ファイナルファンタジー6』『ロマンシング・サ・ガ2』といったラインナップである。どれも、重厚で奥深く、しっかりと考え抜かれたストーリー展開が魅力のゲームだ。同じような時期に同じ会社からこれだけ沢山ストーリーのいいゲームが発売されてるんだから、『聖剣3』のストーリーの稚拙さは全く言い訳できない。

 

聖剣3の話をざっくり説明すると以下の通り。

前半のほとんどの時間を費やして、8体の精霊を一生懸命集める ⇒ その成果を全部敵に奪われる

後半のほとんどの時間を費やして、8体の魔物を一生懸命倒す ⇒ その成果を全部敵に奪われる

敵に全てを奪われたけど、最後気合と根性だけでなんかラスボスを倒す。

以上。

 

いやぁ、こうして見ると、あらためて酷い。

中でも特にひどいのが、物語のナビゲーター役である妖精フェアリーの存在だ。

なんせ、上の「成果を敵に奪われる」のは、全てフェアリーのミスなのだから。

 

まず、登場していきなり勝手に主人公を宿主に選び、後出しで「あんたは選ばれしマナの勇者になったんだから私と一蓮托生で世界の命運を賭けた戦いに挑まなければならない。逃げることは許されない。」と言ってきて、嫌がる主人公を、マナの剣があれば、ライバルに勝てる、親友を生き返せる、想い人の呪いが解ける、母親に自分を認めさせられる、攫われた想い人を助けられる、滅んだ国を再建できる、と、怪しげなネットワークビジネスばりの美辞麗句を並べ立てて勧誘し、無理矢理戦いに巻き込んでいく。

 

さらに聖都ウェンデルに行きたいという自分の都合で、他国の侵略を防ぐために張られていた結界を勝手に解き、結果侵略にさらされた聖都ウェンデルでは、国のトップの光の司祭が命がけで結界を張り直し、そのせいで光の司祭は不治の病にかかって倒れてしまう。

 

ちなみにこの件に関してフェアリーが中盤で発する台詞がこれ。

「妖精王様!私達にお力をおかしください!光の司祭様は、聖都を守る結界をはられた時に、禁断の古代呪法をお使いになり、呪文にかけられた、呪いによって、不治の病にかかり倒れられたそうです。」

 

いや、お前のせいだろ。

 

さらに彼女は「マナの聖域の扉を開くために、8体の精霊を集めてほしい」と主人公に指示を出す。このゲームの前半戦は実にプレイ時間の9割を使って、この精霊集めに奔走する羽目になる。そしてようやく8体の精霊を集め終わり、聖域の扉を開こうとすると、フェアリーのミスで扉は巨大化して空中に浮かび、主人公より先に敵勢力が全員マナの聖域になだれ込んでしまうんである。

おい、俺たちのプレイ時間の9割を返しやがれ。

 

敵勢力に遅れてマナの聖域に上陸した主人公たちだったが、なんとかマナの剣のところにたどり着き、剣を抜くことができた。と、喜びもつかの間、フェアリーがいつの間にやら敵勢力に誘拐されている。フェアリーの命と引き換えに、マナの剣は敵に奪われてしまう。

ちなみに、主人公から離れたらすぐに死んでしまうはずのフェアリーがなぜ誘拐されたのかは未だに永遠の謎。このために、フェアリーは実は敵勢力と裏でつながっていたんではないかなんて邪推までされている。

 

で、フェアリーのせいでマナの剣が奪われたために、世界を滅ぼす災厄である8体の神獣が復活してしまう。ここでフェアリーが言う台詞が以下の通り。

「最悪の事態だわ!神獣が復活してしまった!でも、今はまだ目覚めたばかりで神獣も8つに分解している…。今ならまだ間に合うかも!神獣が最終形態になる前に1つずつ倒せば、望みがあるよ!行きましょう、マナストーンの所へ!」

つまり、主人公たちに8体の神獣を全部倒せというわけだ。

この台詞、よく覚えておいてほしい。

 

ここからの後半戦は、その9割の時間を8体の神獣を倒すのに費やすことになる。ひたすら該当するダンジョンに行き、雑魚を処理し、ボスを倒す。また次のダンジョンに行き、雑魚を処理し……これを8回繰り返すのである。その間、ストーリーは一切進まない。すごい話だ。RPGでも特にダメ要素と言われる「おつかい感」満載。それでも飽きさせないのは、このゲームの世界観とグラフィックと音楽がいかに素晴らしいかの証左でもある。

 

さて、めちゃくちゃ苦労して8体の神獣を全部倒した主人公たち。その瞬間、このゲーム最大のフェアリーの迷言がプレイヤーを襲う。

 

「あっ、しまった!これはワナよ!敵は私達に神獣を倒させて、その力を吸収してたんだ!もう8体とも倒してしまったから敵は神獣の最終形態の力を手に入れた事になる!」

 

お前ふざけんなよ。

 

このブチ切れ必至の迷言に対し、「なんてことだ!こうなりゃヤケだ!行こう!」と、一切責める気配を見せずに切り替えて次に進む主人公たち。神である。お願いだからその武器でそこの妖精を叩き切ってくれ。

 

そしてラストバトル。ことごとく主人公たちを出し抜き、先回りをし、老獪な戦略が功を奏してマナの剣もマナの女神も滅ぼして伝説の神獣の力を全部手に入れて完璧にビジョンを達成させた敵のラスボス。そのラスボスに対して成す術がない主人公たちに向かって、フェアリーはこう言う。

「マナの剣は失われてない!あなたには見えないの?(主人公)達がいるかぎり、彼らの心の中にある『希望』という名の『マナの剣』は決して失われる事はない!」

つまり気合と根性だけで何とかせえと。

 

そしてなんやかんやでラスボスを倒しちゃう主人公たち。きちんと計画を立てて緻密に実行して全てを成功させたのに、こんな行き当たりばったりだけのやつに負けちゃうラスボスがあまりに不憫である。

 

そして、エンディングでちゃっかり新たなマナの女神に就任するフェアリー。

あぁ…もう何も言うことはないよ…。

 

とにかく、ゲーム中のプレイ時間の実に9割を費やして行われる8体の精霊集めと8体の神獣討伐は全部意味がなく、どころか、敵に塩を送る結果でしかなかった。で、最後は結局気合と根性だけでラスボスを倒す。それが全部フェアリーの言う通りにした結果である。っていうものすごいストーリーだ。

 

 

面白おかしく語るためにかなり乱暴な口調で書いたけど、誤解なきように再度言っておくと、俺は聖剣伝説3が大好きなんです。こんなに何周も夢中でプレイしたゲームはないっていうくらい。大好きだからこそ、ツッコミどころにはツッコみたくなっちゃうんだよね。

 

まぁ、フェアリーの行いのひどさはフォローできないけど。

 

今回はツッコミどころについて語ったけど、次回は普通に聖剣伝説3の素晴らしいところについて語りたいな。

ストーリーはまぁこんなだけど、他はホントに素晴らしいゲームです。まだプレイしたことのない人がいたら、ぜひ遊んでみて。

 

今ならSwitchで1,2,3まとめて遊べるそうなので。

聖剣伝説3

聖剣伝説3

 

 

*1:俺のブログの他の記事をよく読んでいただいている方がもしいたら、俺が「話の都合でキャラクターが不自然に動かされたり唐突にアホになったりするのを一番嫌う」ということをご存知いただいているかもしれないが、そういう意味では俺の一番嫌いなタイプのストーリー展開がてんこ盛りに盛られている。