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【ネタバレ】FFⅦのストーリーについて 〜中二病っぽいキャラクターが本当に中二病だった話〜

FINAL FANTASY Ⅶ

 

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前回に引き続き、ファイナルファンタジー7の話。

この動画を見て、そういえばFF7のストーリーって、なかなかにエグくてショッキングで衝撃的だったなーと思い返したので、それについてのお話をば。

全編ネタバレなので、これから初めてリメイクでFF7のストーリーを何も知らず楽しみたいって人は視聴非推奨。

 

当然、全編ネタバレなんで、未プレイの方はお気をつけください。

 

あと、めちゃくちゃに好き勝手書いてるので、その点でも注意。

 

その① めちゃくちゃカッコいい主人公、クラウド

FF7の主人公は、こちら。クラウドくんです。

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逆立った金髪に、イケメンのフェイス。常人ではとても扱えなさそうなデッカい剣を片手で振り回します。カッコいいです。

そして元ソルジャーです。しかもクラス1st。ソルジャーってのは神羅っていう超デカい企業に帰属するエリートの兵士です。そん中でもクラス1stは超超超エリートです。作中の民衆や子供がみんな憧れる存在です。スーパーヒーローです。

そんな恵まれた境遇を辞めて、今はフリーの傭兵です。そんなところもカッコいいです。

そしてとてもクールな性格です。「俺は報酬にしか興味ない」というスタンスを貫き、口癖は「興味ないね」です。クールでニヒルでカッコいい。

 

多分、当時FF7をプレイした男子小学生はみんな「クラウド、超カッコいい!」と思ったと思います。みんな憧れました。

 

一方で、少し年齢を重ねたプレイヤー、高校生以上くらいの大人たちは、こう思ったと思います。

「なんか中二病っぽくね?」

と。

 

当時「中二病」という言葉はありませんでしたが、それに似た感覚はあったと思います。なんか出来過ぎているというか、クサいというか、テンプレすぎるというか。

 

当時自分は中学1年生でしたが、クラウドカッコいいと思う一方で、ちょっと狙い過ぎてない?とも思ってました。口癖が「興味ないね」は、流石にちょっと寒過ぎない?とは思いました。

 

 

中二病とは?

余談ですが、今では中二病という言葉が拡大解釈され過ぎていて、ちょっとキザな台詞を言ったり、ちょっと必殺技にカッコいい名前を付けただけで、すぐに「このキャラ中二病じゃん(笑)」みたいに言われてしまいます。嘆かわしい。

ですが、本来中二病とは、そういうキャラに憧れて、表面上を形だけを真似するイタい奴を指す言葉であって、ちゃんと実力があってそういうことをしているキャラクターは中二病ではないのです。

 

ニヒルでクールで臭い台詞を言ったり、必殺技にカッコいい名前を付けているけど、ちゃんと実力が伴っていて強いキャラクター 中二病ではない

そんなキャラクターに憧れて、実力がないクセに臭い台詞を言ったり必殺技の名前を叫んだりしてる奴中二病

 

つまり、

飛影の真似をする奴は中二病だけど、

飛影は中二病ではないのです。

 

だから、元ソルジャーという実績があり、実力もきちんと伴っているクラウドくんは中二病ではないのです。←ここ重要!)

 

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その② カッコいい主人公、クラウドの真実

そんなめちゃくちゃカッコいい、断じて中二病ではないクラウドくんですが、物語が進むと、衝撃の事実が発覚します。

 

なんと、クラウドの正体は、ラスボス・セフィロスの細胞を埋め込まれた実験体人間、セフィロスコピーだと言うのです。

元ソルジャーだという記憶も、クラウドという人間だという記憶も、全て嘘。

本当はまともな人間ですらなく、実験によって生まれた哀れな生命体。

 

ここまでプレイヤーは、街中でホームレスのようにダンボールハウスにうずくまり、黒いボロ布をまとって「う……。う……。あ……。あ…。」とかしか喋らない哀れな人間を何度か目撃しています。

そのかわいそうな人たちこそがセフィロスコピーでした。

 

あのカッコいいクラウドが、アレと同じ……。

このときにプレイヤーが受けた衝撃は、相当なものでした。

 

「そんなのウソだ!」と否定するクラウドとプレイヤーに、セフィロスは証拠を突きつけてきます。

以前、クラウドは、故郷のニブルヘイムへの凱旋任務の際、セフィロスとティファと3人で写真を撮った、と証言していました。

しかし、セフィロスが我々に突きつけてきた写真には、クラウドではなく 全く知らない黒髪の人物が写っていた のです…。

 

 

その③ クラウド、その本当の正体

衝撃の事実を知り、精神崩壊して行方不明になってしまったクラウドくん。

そのクラウドと再会した幼馴染のティファは、クラウドの心の中に入り込み、2人で本当の真実を探す旅に出ます。

 

セフィロスの言っていた「クラウドという人間は存在しない」という部分は、真っ赤な嘘 でした。

ちゃんとティファの幼い頃に、クラウドという友人は存在していました。

 

でも、ニブルヘイムの任務に、クラウドではなく別の人物が来ていたのは本当……。

一体、本当のクラウドとは誰なのか?

 

ちなみに、過去のニブルヘイム任務は、ゲーム序盤に実際にプレイヤーがクラウドを操作する形で体験していました。

その任務(回想)には、クラウドとセフィロスの他に、数名の神羅一般兵も同行していました。

いわゆるザコ兵です。モブキャラです。スターウォーズでいうストームトルーパー。仮面ライダーでいうショッカー。そしてそんなザコ兵の例に漏れず、彼らは覆面を被っています。顔がわからない隊服を着ています。

 

実は、

この一般兵の一人がクラウドだったのです。

落ちこぼれだったクラウドは、ソルジャーになれず、神羅のザコ兵として働いていました。

そしてあのとき、セフィロスと黒髪のソルジャーと一緒に、故郷の任務に同行していたのです。

夢破れた恥ずかしさゆえに、母親以外に誰にも言うことなく、覆面を被ったまま。

 

なんということでしょう。クラウドは、クラス1stのソルジャーなんかではなく、ただの一般兵だったんです。ザコ兵だったんです。

 

スーパーヒーローでも主人公でもなく、それに憧れただけのただのモブキャラ。

それこそが、クラウドの本当の正体でした。

 

 

その④ モブキャラの逆襲

ところがそんなモブキャラのクラウドくんが奇跡を起こします。

ニブルヘイム任務時、暴走したセフィロスは、ティファを斬りつけ、黒髪のソルジャーを倒し、魔晄炉のジェノバと接触しようとします。

そのとき、ティファを助け、セフィロスに立ち向かったのが、一般兵のクラウドでした。

そしてクラウドは、あろうことか、クラス1stの黒髪のソルジャーですら倒すことのできなかった最強のソルジャーであるセフィロスを、魔晄炉の底に叩き落とすことに成功します!

 

この場面は、ティファを助け起こした一般兵が覆面を脱ぐシーンで、ティファもプレイヤーも初めて この一般兵こそがクラウドだった とわかる  という仕様になっています。

 

ここは見てて色んな感情がないまぜになるシーンです。

あのクラウドがただの一般兵だったという衝撃。

そしてそんなクラウドがティファのために立ち上がり勇気を振り絞り、セフィロスに立ち向かって、そして勝利するという奇跡!

 

その後、神羅に捕まり実験台にされてしまったクラウドは、逃亡途中で実験で埋め込まれていたジェノバ細胞のせいで記憶が混濁し、自分のことを「自分が憧れていたクラス1stのソルジャー」だと思い込み、ゲーム開始時のクラウドくんが形成されたのです。

 

本当は実績も実力もないけれど、自分のことを「実績と実力がありクールでニヒルでカッコいいクラス1stのソルジャーだと"思い込んでいる"イタい存在」。

まさに、冒頭で説明した 中二病患者 そのものです。

 

 

まとめ 中二病っぽいキャラが、本当に中二病だった話

中二病っぽいけど、実績も実力もあり、強くてカッコいい主人公クラウド。

その正体は、強くてカッコいい主人公に憧れていた、ただの中二病の少年だった。

でも、その中二病の少年こそが、実はヒロインを救い、宿敵を倒していた。

 

このどんでん返しは本当にスゴい。

中二病の少年たちがいかにも憧れそうなキャラクターを作っておいて、そいつは 本当はただの中二病患者でした っていう衝撃のオチ。

まさに制作者の手のひらの上。

完全に踊らされました。

 

しかもそんな弱い存在が、モブキャラが、逆転して主人公になるってのがまたいいよね。

中二病の少年たちに夢や希望を与えるよ。

カッコつけなくたっていい、君たちだって、主人公になれるんだ!ってね。

 

ファイナルファンタジー7は、きっとそんなメッセージ性がこもったお話なんじゃないかな。

 

 

おわりに 中二病なのは、はたして遊び手なのか、それとも…

FF7は、作り手が「お前ら、どうせこういうキャラが好きなんだろ?ホレホレ!」と言わんばかりに、中二病の少年たちのツボを的確に突いてくる。

FF7のターゲット層は思いっ切り中二病だが、作り手側は別に中二病ではなく、きわめて冷静に少年たちの中二心を分析して需要に見合ったものを届けている、という感じ。

 

ところがこれが、FF8になると、作り手の側が中二病に侵されてしまう。

 

いい中二病作品とは、作り手は極めて冷静で、受け手側が中二病であること。

悪い中二病作品とは、作り手自身が中二病であること。

 

だから、FF8のストーリーはあんまり好きになれないんだよね…。

7のときは、きわめて冷静に、中二病患者という市場を上空から眺め、その需要に見合ったものを投下していた制作者は、いつしか自分自身が中二病に侵され、その病に蝕まれてしまった。

 

 

あなたが中二病を覗いているとき、中二病もまたあなたを覗いているのだ…。

 

 

その後FF制作陣の中二病化はどんどん進行し、いずれは「パルスのファルシのルシがコクーンでパージ」してしまうのだが、それはまた別のお話。