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名場面 TOP10 で振り返る、2020年の週刊少年ジャンプ【2020年1号〜2020年52号】

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今年、2020年 の週刊少年ジャンプはどんな一年だったのか。

個人的に、最も、面白かった心に残った衝撃を受けた 名場面の BEST10 を、ランキング形式で発表しながら、今年のジャンプを振り返っていきたいと思います。

※ 一作品につき一話限定でのランキング(でないと、ハイキュー無双になってしまうから)

 

第10位 呪術廻戦 第125話「あの子の話」(2020年45号)

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第二の鬼滅の刃となるべく期待され、猛プッシュされている『呪術廻戦』。

さすがに鬼滅ほどのヒットになるかどうかはわかりませんが、アニメが好評ですし、それなりに話題にはなりそうですね。来年のトレンドになるかも。

 

本誌では 渋谷事変 がクライマックスを迎えています。

自分はこの漫画の小難しい設定や戦闘状況を理解するまで読み込むのが億劫なので、流し読み程度にしか読んでいませんが、それでも現在の 虎杖 vs. 真人 の最終決戦は熱い!

…が、決着シーンは2021年1号なんで除外。

 

2020年号で一番心に残った名場面は、釘崎 が散ったこの一話でした。

メインキャラクターである釘崎が退場したこともショックだったけど(実際はおそらく死んでなかったけど)、その直前にエモい昔話を挟んできて、そのエピソードがなんともいえず切なくて泣かせるあたりが、この漫画らしくてジンときました。

 

さて、この漫画はこの渋谷事変が最終章なのか?それとも新たな展開が始まるのか?年始早々から目が離せませんね。

 

 

第9位 Dr.STONE 第157話「同じ刻同じ場所で」(2020年31号)

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今のジャンプで1、2を争うぐらい好きな漫画『Dr.STONE』。

宝島編は敵(イバラ)が魅力的じゃないという致命的な欠陥を抱えていましたが、今年のアメリカ編はそれを払拭するかのように、ゼノスタンリー という2人の敵キャラが魅力的な章になりました。

 

特に千空とゼノの過去編は面白かった!

NASAの科学者が、遠く海の向こうの外国の少年に、科学を教え、導いていたこと。そしてその2人が、幾千年の時を超えて再び出会うという展開が、なんとも感慨深い…今風に言うとエモいです。エモすぎます。

 

そして上記の一話、ゼノが石化した当時のエピソードは非常に読み応えがありました!

千空たちと同様、世界中で同じことが起こっていたこと。ゼノとスタンリーという2人の天才が、その時どのように立ち振る舞っていたのか。最高に唆る一話でした。

 

来年はアニメ第2期も始まるし、更なる盛り上がりに期待大です!!

 

 

第8位 約束のネバーランド 第171話「敗北」(2020年16号)

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実写映画化も話題の『約束のネバーランド』。

今年の前半はその最終章がしっかりと描かれ、28号にて無事完結しました。

 

最終章は逆転に次ぐ逆転で、スカッとする場面が非常に多かったけれども、

その中でも特に自分が一番好きなのが、レウウィス大公の再登場シーン です。

自分が約ネバで一番好きなのが箱庭編であり、一番好きなキャラクターがレウウィス大公だってのもあるんですけど、

展開的にも、死んだと思っていたかつての強敵がクライマックスに再登場し、主人公たちの窮地を救うって、めちゃめちゃスカッとする逆転劇じゃないですか。

内容的にも、私欲に走る政権の裏側を暴露して、長年の悪しき慣習を葬り去るっていう熱い展開ですし。

しかもそれが、敵側の勢力である鬼たちの国、我々から見たら異形の化物たちの住む国家で起こっているっていうのがまた面白い。

 

やー、第1話を読んだときは出オチ感のある漫画かと思ったんですが、なかなかどうして、最後の最後まで楽しませていただきました!

 

 

第7位 アクタージュ act-age 第98話「風」(2020年9号)

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大好きな漫画でしたから、本当に残念です…。

一番好きなのは「銀河鉄道編」ですが、この「羅刹女編」も面白かったですね。

演劇という理論で表現しにくいものに、読者が納得しうるわかりやすい「理屈」を付ける。この漫画の良さが最大限出ていたエピソードでした。

 

何より、白石、朝野、武光、そして 王賀美 という共演者たちサブキャラクターがめちゃめちゃ魅力的でした!

王賀美は一見唯我独尊に見えて、その実、プロ意識が高くて優しいっていう、めちゃめちゃ中身がイケメンの男でした!

その王賀美が夜凪のために芝居を捨てるこの1話は特に名シーンでした。

 

あ〜あ、続き、読みたかったなぁ…。

 

 

第6位 ONE PIECE 第967話「ロジャーの冒険」(2020年6・7号)

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『ONE PIECE』について、昨年末のブログを読み返すと、「自分は2019年はワンピースの感想を1回も書いていない。今のワンピースはクソつまらないからだ。2020年こそはワンピースの感想を1回でも書くことを願う」とか書いてますが、2020年1号でソッコー書いてました。

まー、仕方ない。そんだけロジャーとおでんの過去編は面白かったもん。

 

物語の核心に迫る様々な秘密が明らかになっていく点や、本編のあちこちで描かれた様々な描写がフラッシュバックするファンサービス満点な展開ももちろん素晴らしかったですが、

 

何より、

ロジャー や おでん の 底抜けに気持ちのいいキャラクター が良い!

 

そして、

彼らの繰り広げる冒険や宴会が

死ぬほど楽しそう で、

これこそが ワンピースの魅力の真髄!

といった数話になっていました。

 

『♪ビンクスの酒』を歌いながら、冒険し、宴会し、最後の島に辿り着き、「ラフテル」と名付けるこの一話は格別でした。

来年も、余計な寄り道をあまりせずに、核心に迫るストーリーを展開してくれたらいいな。

 

追記:

ちなみに最近、コテンラジオを聞いて、吉田 松陰 がまんま 光月おでん だなと感じました。

吉田 松陰 って肖像画から、お堅い真面目な人だと思っていたけど、めちゃくちゃ破天荒で尖ってて滅茶苦茶でポジティブで陽気で人たらしな人物だったんだね。

多分、というか間違いなく、光月おでん のモデルは 吉田 松陰 なんだろうな。

 

 

第5位 僕のヒーローアカデミア 第286話「僕らの中の人」(2020年44号)

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『僕のヒーローアカデミア』

正直、今やあんまり好きな漫画ではないけど、

画の迫力と、ヴィランの魅力だけは本当に素晴らしいです。

 

特に、今年半ばの、この 緑谷 vs. 死柄木 の戦いは素晴らしかった!

緑谷の表情の迫力、死柄木の悪としての魅力の爆発、死闘の躍動感の表現と、作者の魅力が余すところなく放出されていた数話でした。

 

 

第4位 鬼滅の刃 第192話「廻る縁」(2020年10号)

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今年の大大大エースにして、歴史的偉業を成し遂げた伝説の漫画『鬼滅の刃』。

壮絶な最終決戦を、見事に描き切りました。

 

表題の一話は、炭治郎が日の呼吸の十二の型を円環させることで、幻の十三の型が発現することに気付き、それを繰り出そうとしている場面です。

これを読んだときは、てっきり、「主人公が、伝説の剣士が考案し、彼が成し得なかった最終奥義を完成させることで、ラスボスに止めを刺す」という少年漫画の王道的結末になると思ったんですが、そんなことはなかったぜ。

 

結局、幻の型は完成せず(してたのかもしれないけど、それで綺麗に止めとはならなかった)、最後は全員野球で泥臭く泥臭く、粘って、食らいついて、無惨を倒しました。

その後の本当のラストの決着も炭治郎の心象風景の中での決着という形で、

私がこの1話を見て思い描いていた「主人公が絶大な力でラスボスを綺麗に倒して終わる」という少年漫画っぽいラストとはまるで違うものになりました。

偏見かもしれないけど、この辺が女性漫画家ならではの感性であり、鬼滅の刃のオリジナリティであり良さなんかなぁと思います。

 

ちなみにあらためて読み返して、伊之助と伊黒さんと輝利哉様に泣かされました。

 

やっぱりこの漫画、面白いわ。

大ヒットした理由も、わかる気がします。

 

 

第3位 ぼくたちは勉強ができない 第149話「泡沫の人魚姫は約束の[x]に濡つ⑧」(2020年14号)

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『ぼくたちは勉強ができない』のうるかエンドは、本当の本当に最高でした!

まさかこの後、全ヒロインルートをパラレルワールドで攻略するという、地獄のようなクソ展開 がはじまるとは夢にも思いませんでしたが…。 

 

つーかうるかエンドは今思い返しても最高です。

今回この記事を書くにあたって今一度読み返しましたが、

読み返してまた泣きました。

単に自分がうるか推しというだけではなく、きちんと高校時代という本編と地続きの時間軸で話を完結させていること、他のヒロイン候補たちの使い方が完璧であることも含めて、やっぱりうるかエンドこそがこの漫画の正規ルートなのだと実感しました。

ここで終わっていれば名作だったのに…。

せめて他のルートはあくまでオマケとしてジャンプ+での連載とかだったらまだ良かったんですけどね。

今年最も嬉しかった、そして今年最もガッカリした展開でした。

 

 

第2位 チェンソーマン 第76話「開けちゃダメ」(2020年31号)

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今年のジャンプで 最も衝撃的な展開 をみせた、『チェンソーマン』。

マキマの正体が明らかになり、銃の悪魔が襲来し、アキが死に、パワーが死に、マキマの本当の狙いが告白され、チェンソーマンが覚醒し、ギャグとシリアスを往復する狂気じみた展開となり、そして、衝撃的な最終回を迎えました。

いや、こうやって挙げ連ねると本当に凄いな…これ、全部半年以内の出来事なんだぜ!?

 

その中でも、この怒涛の展開の皮切りとなった、急転直下のこの1話。

全てはここから始まりました。

銃の悪魔の進撃によって、凄まじい数の死者の名前 が紙面を埋め尽くす演出は圧巻でした。

そして、そんな銃の悪魔ですらも赤子扱いする、マキマの恐ろしさ。

そして何より、重要キャラクターである 早川アキの死 が、その 膨大な死亡者リストの中のほんの小さな一行 で確定してしまうという展開が、自分にとっては何よりも衝撃的で絶望感がありました。

個人的には、今年のジャンプで最も忘れられない1話です。

 

 

第1位 ハイキュー!! 第401話「約束」(2020年32号)

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今年、無事大団円を迎えた『ハイキュー!!』。

最後の試合は、もう名場面に次ぐ名場面で、漫画の歴史に残る最高の名勝負となりました!

 

「星海がブロックアウト狙いを読まれて避けられるところまで読んで瞬時にスパイクに切り替えたシーン」

「牛若が新しいスパイクを披露するシーン」

「日向が空中で体をひねって左の強打を打ち抜くシーン」

「日向が牛若のスパイクをいなして上げるシーン」

「影山がネットをくぐって走り出して、相手コートの外側から自陣にトスを上げるシーン」

数え上げればキリがなく、最終戦終盤は全てが名場面でした。

その中から、最後の決着シーン、日向が原点である "最強の囮" で締め括る場面です。

 

本当にこの漫画は最高の漫画でした。

2020年のジャンプは、この漫画を、この試合を読めたことが、自分にとっては最も大きな出来事でした!

 

 

おまけ 各漫画の、このブログで取り上げた回数ランキング

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