週刊少年ジャンプ 2020年17号
ハイキュー
イイ!
何がイイって、一与くん がイイ!
このおじいちゃん、めちゃくちゃいいおじいちゃんじゃない!?
お姉ちゃんがバレーをやめたときも、普通だったら自分もお姉ちゃん自身もバレー大好きなんだから「そんなことでバレーやめるなよ!」って思わず言ってしまいそうになるところなのに、さらっと「くだらないかどうかなんて誰かに決められることじゃないよ、自分の大事なものは自分で決めるもんだよ」って言えるのもすごいし、
飛雄がわざとサーブを弱く打ったときも、いきなり「それはいけないことだよ」と諌めるんじゃなくて、本人があんまり良くないことだとわかっていることを見抜いた上で、「強くなればもっと試合できるよ」と、本人がワクワクする方向にポジティブに修正するところもすごい。
ていうかまず孫に普通に「一与くん」呼びをさせてるのがすごいイイ。
そんで最後のページでさらっとお姉ちゃんがヘアメイクアーティストになってるのがまた良いんだよね。将来の夢にするほど大事なことだったってことを、ちゃんと見抜いてた一与くんもすごいし、こういう強いメッセージ性を言葉じゃなく結果だけで表現する作者もまたすごい。
回想の一話だけに登場するクオリティのキャラじゃないよ。さすがは古舘先生。
鬼滅の刃
鬼殺隊全員の必死の畳み掛けがめちゃくちゃ胸に刺さる…!
流石にこのまま終わりそうだね。先日友人に200話丁度で完結させる予定らしいよと聞いたが、次回最終回の可能性もあるか。個人的には無駄な引き伸ばしはノーセンキューだけど、エピローグは2〜3話用いてじっくり描いてほしい派なので、次回最終回だとちょっと寂しいけど、戦い自体はこれで綺麗に終わってほしいな。
ただねぇ…、禰豆子が人間の記憶を取り戻しつつ現場に向かっているという伏線が回収されてないままというのが一点気になるんだよなぁ…。
こんなに人気絶頂の漫画をジャンプ編集部が本当に今終わらせるのかという疑念はあるけど、最近はスピンオフで稼ぐという手段を覚えたので、きっと本編はここで綺麗に終わらせてすぐにスピンオフが始まるんでしょう。その方が、無駄に引き伸ばして駄作にしたり作者の恨みを買ったりするより編集部にとってもずっといいに違いない。
あーヤダヤダ、こんな穿った見方ばかりして。もうちょっと目の前の漫画の内容を純粋に楽しみたいよ。大人になるって悲しいことだね。
ONE PIECE
最後の一コマは完全にいらなかった。普通に錦えもんがめちゃくちゃキレ者だったでいいじゃん。ワンピースのこういうとこ本当に嫌い。なんでストーリーの肝心なシリアスなところに食い込む部分までギャグにしたがるのかな。しかも大して面白くもないギャグに。
ただそこまでの流れはすごい面白かった。絶望的状況かと思いきや実はきっちり先手を打っていて作戦は成功していたっていう流れ、めっちゃスカッとする!
ワノ国編は敵にいいようにしてやられるシーンは結構長く描かれたので、もうそろそろ反撃に転じてこのまま逆転快進撃を続けてほしいな。