鬼滅の刃
さすがに漫画好きジャンプ好きとしてこれを外すワケにはいかないと思い、見に行きましたよ。
原作既読者でも楽しめる?
どのみち見に行くつもりではあったんですけど、正直見に行くまでは、「あぁ、無限列車編でしょ?知ってる知ってる。いや、俺原作読んでるし。最終回までリアルタイムで追ってるし。何なら鬼滅の刃がブームになるずっと前から面白いと思って読んでましたから」っていう、原作未読者が騒いでるだけでしょ?的な、ちょっと斜に構えてる気持ちがあったんですよほんのちょっぴりだけですけども。
でも自分と同じような原作既読勢が、みんな似たようなこと言いながら見に行って、みんな「泣いた」っつって帰ってくるんですよ。
いやいやいや、レギュラー放送の19話を見る限り、そりゃ戦闘シーンは凄いのはわかるけど、ネタバレ回避ってことは原作読んでるなら知ってるっしょ?それでも泣く??
わざわざ無限列車編を映画に持ってくるってことは、あの結末が今回の山場なワケですよ。それって、そうなるって知ってても楽しめるもんなのかな?というのが一つ疑問ではありましたが、原作既読者がみんな楽しんで帰ってくるので、どんなもんなんだろと半信半疑で映画館に向かいました。
とにかく戦闘シーンがすごい!
で、見た感想。
すごい。
マジすごい。
これは、すごすぎる。
いきなり語彙力崩壊して申し訳ないんだけれども、とにかくそう言いたくなるぐらい、戦闘シーンがもう本当に凄すぎる!
特に最後の 煉獄vs.猗窩座 の戦いは、間違いなく 現代日本の戦闘アニメーション技術の最高峰。
この技術と迫力を見るためだけに見に行く価値はあるよ。
全編が戦闘シーンという異例の映画
映画って、普通最初の1時間ぐらいは日常描写からはじまって、戦闘以外の物語のやりとりがずっと続いて、最後の30分ぐらいでようやく激しい戦闘シーンになるじゃないですか。
ところが、この映画は、大人しいシーンは最初の十数分ぐらいで、残りはエンドロール直前まで2時間近く ほぼ全編戦闘シーン。
これ、映画としてはかなり異例なつくりだと思う。
それでも見てて飽きさせないし、逆に疲れさせないのは凄い。
そして前半の魘夢との戦いが既に十分迫力満点なのに、その後の猗窩座戦で更にその上を行くのが凄い。
視聴者の期待を、全く裏切らない。
どころか、遥かに上を行く。
この作り手の熱意と実力には正直感服です。
全力で泣かせにくるクライマックスシーン
というわけで主に戦闘シーン中心に演出が素晴らしい映画なんですけど、
最後の最後、ネタバレ回避の場面では、その 演出力の全てを以って、見ている人を泣かせにきます。
場面構成、音楽、カメラワーク、演技、台詞。
ありゃあ、みんな泣いちゃうよ。
自分は意外とああいう展開で泣かないタイプなんで、泣きはしませんでしたけど、こういうのに弱い人は、もう、嗚咽しながら号泣するだろうなと思って見てました。
事実、僕の2つ隣の席の一人で見にきてた男の人はめちゃくちゃ泣いてました。
多分、僕が『3年目のデビュー』見たときと同じくらい泣いてたんちゃうかな。きっとマスクが涙でぐしょぐしょだったはず。
本編見ていること前提の映画で、これほどの人気は凄い!
この『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』は、現時点でタイタニックを抜いて日本の映画興行収入歴代2位となり、このまま行くと千と千尋の神隠しを抜いて1位になりそうな勢いだそうです。
これ、ホントに凄いことですよ。
何が凄いって、この映画が、完全に アニメ本編全26話を全部しっかりと見ていることが前提の映画 なのに、この数字だってことですよ。
普通TV放送したアニメの映画化って、そのTV放送を見ていない人にもわかりやすいように、世界観や登場人物の説明から入るじゃないですか。そのためのオリジナルパートを入れたり、そのために30分ぐらい時間を費やすじゃないですか。
この映画、世界観や登場人物の説明 ゼロ ですからね。
マジでいきなりTV放送の本編アニメの続きから始まりますからね。
まずは本編全26話、10時間以上を費やさないと、見ることすらできない映画というハードルの高さを持つ作品が、
前知識や準備がゼロでも見られる「タイタニック」や「千と千尋」と並び、抜き去ろうとしているというのがマジでヤバいですよ。
それほど、『鬼滅の刃』人気は異例中の異例ということか。
総じて、見に行くべき人は…
原作は読んでたけど、こんだけ人気が出ると逆に反発心が出てしまって乗っかりたくない…けど気になってはいる…という人は、まずは本編アニメ19話を見てみてください。原作読んでるなら1~18話全部すっ飛ばして19話だけでいいです。Huluやアマプラですぐ見れるんで。
19話の最後の3分に、素直に「マジすげぇ」と思えた人、感動した人は、映画もオススメします。
また、ジョジョやモブサイコ100の、クオリティ激高のアニメ化に感動した人にも、鬼滅の刃映画はオススメできます。
特に、現代アニメーション技術の粋を結集したド迫力の戦闘シーンが好きな人は、絶対に映画館でやっているうちに見に行くべきです。
ぶっちゃけ、ネタバレしてても面白い
※ 以下、ネタバレあり。
ぶっちゃけ、ここまで映像技術や演出が凄いと、もう話の筋を知ってるか知らないかは関係ないですね。
無限列車編のストーリーは知っていても、あの映画で描かれているアニメーションは僕たちの全く知らないものですから。
原作読んでる人も、「自分の知らないものを見に行く」と思っていただいて問題ありません。
だから、
煉獄さんが死ぬ
って知ってても、十分楽しめます。
どっかでネタバレ食らって絶望してしまった未読者の皆さん、安心してください。
アレはもうそういう次元の映画じゃないです。
しかし、煉獄さんはカッコいいね。
アレは人気出るワケだわ。
原作読んだときあんなにカッコよかったかな?
アニメの力ってすげー。