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【ネタバレ感想】スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け

スターウォーズ

エピソード9 スカイウォーカーの夜明け

 

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早速、見てきたので、感想を!

がっつりネタバレ全開の感想なので、これから見る人は見ないように!!

 

 

正直な感想は、

「冒険活劇としては面白かったけど、ストーリー的には終始モヤモヤしたものを感じて、素直に心の底からは楽しめなかった」

といったところ。

 

その理由は何なのか?

 

それは…

 

 

前作の「お前は何者でもない」はどこ行ったの?

一番の理由はコレ。

 

前作は確かに駄作だったんだけど、個人的にはあの「主人公はルークの娘でもなんでもない "何者でもない人"」「最後に名もなき子供がフォースを使うシーンが映り、物語は身内の血統の中だけの "全宇宙を巻き込んだ壮大な親子ゲンカ" から "全ての人がスターウォーズの物語の主役になる時代に" なることを予感させる」というラストとメッセージ性が好きだったから、それを踏まえた上で今回はどんな新しいスター・ウォーズが展開されるのかワクワクしてたんですよ。

 

それが、始まってみたら、「はい、レイはパルパティーンの孫でしたー」「結局、スカイウォーカー家とパルパティーン家の壮大な親子ゲンカでしたー」「最後、レイにはスカイウォーカーの姓を名乗らせましたー」と、従来の "壮大な親子ゲンカ" に巻き戻り。

 

いや、いいんですよ?スターウォーズって元々そういうもんだし。全9部作を壮大な親子ゲンカだけで締め括るならそれはそれでアリなんですよ。でも、だったら前作であんな伏線張るなや。

 

「いや、あれは前作の監督が勝手にやったことですから」「僕らは知りませんから、なかったことにして従来通りのスターウォーズを作りますから」。いや、だったらアレを作る前に止めさせろや。

 

どんな駄作だろうと気に食わなかろうと、一度正式な作品として世に出て、それが正史となっている以上、続編はそれを踏まえて作らなきゃいけなかったんじゃないの?今回のEP7,8,9の3部作が、直接的にストーリーが連続している一繋がりの物語であるなら、そのメッセージ性は一貫してるべきじゃないの?

 

今回の3部作が、なぜ最初から一貫したテーマを持たせずに作られたのか?なぜ毎回監督が違っていたのか?自分にはわからない。けど、その試みは結果として、作品ごとにメッセージ性がちぐはぐで、全部見終わったときに心に何も残らない、空虚なものを生み出してしまった。と、自分は思ってしまった。

 

何度も言うけど、前作でも "ただの親子ゲンカ" を貫いていれば、今回の作品も素直に楽しめたと思う。問題なのは親子ゲンカで終わったことじゃなくて、前作と今作でメッセージの整合性が取れていないこと。

 

親子ゲンカなら親子ゲンカで全3作ぶっ通してほしかったし、"何者でもない" 者がジェダイになる、というメッセージを前作で世に出してしまった以上は、今作もそのメッセージを貫いてほしかった。そうしてくれれば、どちらになるにしてもかなり楽しめたと思うのに。

 

まぁ、前作で「スターウォーズは "スカイウォーカーの物語" を飛び出し "全ての人の物語" になる! 」と言っていたのに、今回のタイトルが「スカイウォーカーの夜明け」の時点で、嫌な予感はしてたんですけどね。

 

 

最後の名乗りは「スカイウォーカー」で良かったのか?

あと、気になるのはやっぱり最後の名乗りだよねぇ。

 

あれは、血筋としてはスカイウォーカーの血統は途絶えたけど、スカイウォーカーの意志と勇気は受け継がれていく、という意味合いを込めてレイにスカイウォーカーを名乗らせたんだろう。

ベンを殺したのもそれが理由だろう。ベンが生きてレイとの間に子を成してしまったら、スカイウォーカーの血は受け継がれてしまい、この物語のメッセージ*1は完成しなくなってしまうから。

 

それはわかるんだけど、やっぱりここでスカイウォーカーを名乗られると、「血筋は関係ないって言ってたのに、結局自分の出自を否定するんかい!」と思ってしまう。

 

制作者が込めたかったメッセージは「血筋は関係ない、私の心はスカイウォーカーだ」なんだろうけど、こっちが受け取ってしまうのは「血筋は関係ないって言っていたのに自分に流れるパルパティーンの血を否定してスカイウォーカーを名乗った」という姿。

 

あすこは「レイ=パルパティーン」と名乗るべきではなかったのかなぁ。

もしくは、「姓はないわ」でも良かったかも。

 

ここにもEP8とEP9でメッセージ性が食い違っている弊害が出てるよね。

EP8がなかったら、最後の名乗りはスカイウォーカーで何の違和感もなかった。

逆にEP8のメッセージを踏襲してEP9を作っていたら、パルパティーン名乗りか姓無しになっていただろうし。*2

 

 

単純な冒険活劇としては面白かった!

文句ばっかり言ってしまったので、良かったところをば。

単純な冒険活劇映画としては面白かった!

特にレイとベンが刃を交えるシーンや、最後のレイとパルパティーンの決着シーンは見応え十分で、これぞスター・ウォーズ!!って感じで胸踊った。

 

EP7でハン=ソロが、EP8でルークが、EP9でレイアが死んでしまって、結果的に1作に1人ずつ、過去作の主人公たちが退場していく形になったのも、ジンときて良かった。

ルークの飛行機が復活するのも良かったし、全体的に過去作へのオマージュはさすが。

 

個人的に一番好きなシーンは、レイがライトセイバーをベンの元に送るシーン!

 

欲を言うなら、最後はレイとベンの2人で決着つけてほしかったなー。あんだけ時間かけて3作がかりでベンを改心させたのに、救援に駆けつけてすぐにあっさり吹っ飛ばされて出番終わりで、結局レイ一人でラスボス倒しちゃったのは残念。

この3部作はレイとベンのW主人公で、2人の物語でしたー!ってのが、自分的には一番好みの展開だったな。ラブラブ天驚拳バリの協力プレイで2人がかりで皇帝倒してほしかった。ベッタベタの展開になるけど。

 

だから、ベンには死なないでほしかったな。上に書いた通り、EP9にエイブラムスが込めたメッセージは「スカイウォーカーの血は途絶えても心は途絶えない」だから、そのストーリーを完成させるためにはベンの死は不可避なんだけども、心情的にはやっぱ死なないでほしかった。

 

 

おわりに

今回学んだことは「例えシンプルな映画だとしても、根底に流れるテーマがちぐはぐだと集中して楽しめない」ということでした。

 

スターウォーズなんて、もともとストーリーはガバガバだし、難しいテーマ性やメッセージ性なんかよりも、切った張ったの単純なアクション冒険活劇を楽しむもんだ。

それでも、メインテーマが前作と真逆だったりすると、シリアスな場面に突入したときに「あれ?これって、『おぉっ!(嬉)』って思えばいいのか?『えぇっ?(悲)』て思えばいいのか?」と戸惑ってしまって、瞬時に感情移入できないし、映画に集中できなくなる。

いくらストーリーは二の次っつったって、何でも楽しむにはある程度の没入感は要るよ。今回のEP8との食い違いは、その没入感を阻害するには十分な要因だった。

 

結局、何も考えずに楽しめたEP7が一番面白かったな。

あのワクワク感とシンプルな面白さは最高だった!!

 

なんか文句ばかりになってしまったけど、EP8もEP9も基本的には面白かったし、スター・ウォーズシリーズ全9作通して、十分すぎるほど楽しませてもらいましたよ。

今年の最後も、遥か彼方の銀河系へ行けて良かった!!

 

ありがとう、スター・ウォーズ シリーズ!!!

 

 

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*1:ここではEP8を無視したEP9単独でのメッセージ性のことを指す

*2:そもそもEP8を踏襲していたらレイがパルパティーンの血を引いてることはありえないんだけども