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【漫画】彼方のアストラ 〜伏線回収が素晴らしすぎる惑星冒険活劇!〜【祝★マンガ大賞2019 大賞受賞!!】

彼方のアストラ

 

祝★マンガ大賞2019 大賞受賞!!


少年ジャンプ+』で連載されていたSF冒険漫画、『彼方のアストラ』があまりにも面白かったので、感想を!

 


いやー、面白かった!

5巻という読みやすい短さでスッキリまとまっているのに、話の完成度がものすごく高い!

終盤に明かされる衝撃の秘密とどんでん返しは、とにかく素晴らしいの一言。

 

週刊少年ジャンプで2007年から2013年まで連載された人気漫画『スケットダンス』の作者 篠原 健太 が描くSF冒険漫画。

舞台は2063年の近未来。高校の研修で惑星キャンプに参加した9人の少年少女は、不慮の事故で何もない宇宙空間に放り出されてしまう。運良く近くに無人の宇宙船を発見し助かるも、そこは自分たちの星から遥か5千万光年も離れた場所だった。彼らは故郷に帰るため、幾つかの惑星を経由しながら宇宙を旅することを決意する。彼らは無事に故郷へと帰れるのか。そして、この「不慮の事故」に隠された真相とは−−−。

 

初めはよくある宇宙サバイバルものだと思って読みはじめたんだけど、終盤に明かされる真相は、最初に想像していたものよりも遥かに衝撃的で凄まじい内容だった!!

よくまあこれだけの話を考えたものだよ!

 

そして伏線回収とミステリーとしての完成度も素晴らしい漫画だけど、それだけじゃなく、惑星冒険活劇としても、青春群像劇としても面白いのが、この漫画の魅力的なところ。おかげで序盤から読んでて飽きなかったし、すっかりキャラクターに感情移入してしまった終盤には、ヘビーな現実を力を合わせて乗り越える主人公たちにめちゃくちゃ感動させられてしまった。

 

 

 

① ワクワクドキドキの惑星冒険活劇

この漫画の大筋は、9人の少年少女たちが食料と水の調達のため、いくつもの未知の惑星を冒険していくっていう内容なんだけど、その惑星冒険劇が一つ一つ読んでて楽しい。

奇抜な植物が群生する星、肉食動物が存在しない星、鳥類と魚類しか住んでいない星、宇宙船をも襲う巨大な植物が支配する星。どの星も一風変わった生態系を持っていて、しかもそれにちゃんとした理由があるのが面白い。

 

各惑星の設定も、ストーリーそのもののバックボーンも非常にロジカルに考え抜かれていて、なるほどと思わず唸ってしまう場面が多々ある。作者の賢さとストーリーの構成力が存分に活かされた傑作だ。

 

 

② 少年少女たちの青春群像劇

主人公は8人の高校生男女+10歳の女の子。初めはほぼ全員が初対面の状態から、宇宙船の旅を通じて強い絆を作り上げていく。

作中では彼らは、結構大変な事件が起こったり、辛い目にあったり、相当ヘビーでショッキングな事実を目の当たりにしたりするんだけど、それでも一切明るさを失わずに、いつも前向きに楽しく日々を過ごしていくんだよね。それが、すごい読んでて楽しい。

カミングアウトしたコンプレックスや、告げられた悲しい出生の秘密なんかを、次の日にはもう自らネタにして笑いを取ったりしちゃう彼らの強さは、読んでるこっちが救われる思いになる。

 

流石にジャンプで6年もギャグ漫画を連載し続けていた作者の漫画なだけあって、会話のテンポの良さと面白さは折り紙付き。ぜひ、ユーモア溢れる彼らの会話のやりとりも楽しんでほしい。

 

 

③ 明かされる真実、伏線回収、そして衝撃の結末

そして、この漫画の最大の魅力は、何と言っても作り込まれたストーリー展開とそれによる衝撃の伏線回収!

ネタバレになるから詳しくは語れないんだけど、とにかく終盤に明かされる意外な真相に、背筋がゾクッとすること間違いなし。

しかも、この漫画には大きな秘密が "2つ" あるんだよね。1つ目の秘密が明かされた後に、予想だにしなかった2つ目の秘密が読者に突きつけられる4巻ラストは必見。

 

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このシーンはマジで鳥肌モノ

 

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この場面、彼らの「何言ってんの?」って目線は手前の登場人物に向けられているようで、実は読者その人に向けられている。今まで感情移入してきた彼らが、急に遠い存在に変わるこのシーンの演出は素晴らしい。

 

本当に、第1話から張り巡らされた伏線、終盤に明らかになる衝撃の真実、そして結末は素晴らしかった!ジャンルとしていわゆる「伏線漫画」や「ミステリー」が好きな人は、絶対に読んでおくべき傑作だ!

長さも5巻というこれ以上ないほど丁度いい短さにまとまっているし。3時間もあればサクッと読める。そういう意味でもめちゃくちゃオススメ。

 


元々自分は『スケットダンス』の中でも、ボッスン vs 安形生徒会長のカードゲーム対決が一番好きで(「ピクシー見つけた」ってやつ)、そのときから「この人は頭脳戦対決とか伏線張りとかロジカルな話作りが上手いんだろうなぁ」と思ってたから、今回はその能力が存分に活かされた作品で、ある意味「待ってました!」って気分でもあり、そして想像を遥かに上回ってくれたその出来栄えに感服しました!って気分でもある。

これからもこんな背筋のゾクッとする漫画をたくさん描いてくれたら、すげぇ嬉しいなぁ。