ファンタスティック・ビースト
せっかく頑張って原作を全巻読み直して、
映画も完走したんだから、
このままの勢いでファンタビも見てしまおうと、
最新作の『ダンブルドアの秘密』まで全部見ましたよ!
今日はその感想をば。
「魔法動物?あー、なんかディズニーっぽいテイストの映画かー」
と、見る前は思ってましたよ、正直。
魔法動物と心通わせる青年が主人公のスピンオフって、
ディズニーテイストで、ワクワクドキドキするけどちょっと子供っぽい、
そんな感じのやつでしょ?
ポップで可愛い魔法生物がワーッっていっぱい出てきて、
笑あり涙ありズッコケありのハートフルな冒険活劇を繰り広げる的な。
そう思って見始めたら…
とんでもない。
むしろ本編のハリー・ポッターよりも伏線だらけで陰謀が渦巻く、超ドシリアスな大人向けの映画でしたよ…!
2作目からが本番
いや、実際1作目の『魔法使いの旅』は、比較的イメージ通りの冒険活劇なのよ。
魔法生物を使ったワクワクドキドキの王道の冒険ストーリー。
この時点では、「うん、まぁ、そこそこ面白いね」ぐらいの感覚だった。
ところが2作目から打って変わって、超ドシリアスなサスペンス映画に変貌。
ドス黒い陰謀が渦巻くダークな世界観の中で、緻密な伏線が張り巡らされていき、終盤には衝撃の秘密が次々と明らかになっていく。
ハリー・ポッター以上に「いや、これ子供が見ても着いていけないだろ…」ってレベルで大人向けの映画だった。
いやぁ、率直に言って、
めっちゃ面白かったね。
特に2作目『黒い魔法使いの誕生』の終盤は、
何回も声上げちゃったよ、驚きや興奮で。
2作目『黒い魔法使いの誕生』と3作目『ダンブルドアの秘密』は、2作でひとつながりのストーリーになってるんだけど、これがめちゃくちゃ面白いので、とにかく見ることをオススメする。
ハリー・ポッターファンなら絶対見るべし
ダンブルドアは勿論のこと、ニコラス=フラメル、レストレンジ家、ナギニなど、後のハリー・ポッターシリーズに登場する人物や要素が多数登場するので、ハリー・ポッターファンは思わず「おぉ!」と声を上げること間違いなし。
特に、本家ハリー・ポッターではサラッとしか描かれなかった、ダンブルドアとグリンデルバルトの恋と訣別と因縁が、めちゃくちゃ掘り下げて描かれるので、かなり見応えがあります。
ジュード・ロウ演じる若き日のダンブルドアが、カッコ良いんだよ、また!
主人公が、ハリー・ポッター時代に標準的に使われている教科書の作者っていうのも、絶妙に本家ファンにはたまらない距離感と温度感になっています。
本家ではほぼイギリスのみしか描かれていない魔法界でしたが、ファンタビではアメリカ、フランス、ドイツといった他の国の魔法省や魔法界がガッツリ描かれているのも見所。
各国それぞれ全く色が違っていて、見ていて飽きません。
僕は密かに次回作では日本の魔法省が出てくるのではないかと期待しておる。
忍術使いまくる忍者の里とかだったら面白いな。
総じて、ハリー・ポッターファンなら見て損はない傑作となっております。
本編の続編でもないし、本家の70年前の出来事だから、本家のイメージを崩すこともないから安心して見れるしね。
ハリー・ポッター好きな人は、ぜひ見てみてください!