ハリー・ポッター
※ハリー・ポッター1〜6巻のネタバレを含みます。
ハリー・ポッターと賢者の石
あらためて読み返して思う。完璧な一冊すぎると…!
夢のようなホグワーツの情景描写、見事な伏線回収、そして素晴らしい起承転結からの最高のハッピーエンド。
第1作からこの完成度はヤバすぎる。素晴らしすぎるだろ…!
第1作は特にホグワーツの夢のような生活の描写の比重が大きい気がする。
めちゃくちゃ美味しそうな食べ物たち。
夢のようなロケーション。
心躍る魔法の数々。
何度読んでも飽きないし、この歳になっても読むと本気でホグワーツに行きたくなる。ホグワーツの生徒になりたくなる…!
ハリー・ポッターと秘密の部屋
第1作に輪をかけて完璧な起承転結、伏線回収、どんでん返しに次ぐどんでん返しに、衝撃の真実、そして最高に気持ちいい結末とハッピーエンド。
やはり1,2巻は、たった1冊でこの完成度なのが素晴らしすぎる。
ダンブルドアがハリーに、ハリーがグリフィンドール生である理由を話すところは感動して泣きそうになったし、ドビーがルシウスを吹っ飛ばすところはめっちゃくちゃ気持ちいい!!!
ザマみろ&スカッと爽やかが過ぎる!
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
この巻は結末を知っていると読むのが辛い…。
みんながブラックに対して憎悪の文言を口にするたびに切なくなる。
結末も完全なハッピーエンドというわけにはいかないし…。
何より、『不死鳥の騎士団』での彼の顛末を知っていると尚…。
ハリー・ポッターと炎のゴブレット
やっぱり『炎のゴブレット』は面白れーわ。
ドラゴンとの対決のワクワク感がすごい。
困難な課題をシンプルだけど意外な方法で解決するのもいいね!
ロンと喧嘩して仲直りするまでの流れも素晴らしい!
そしてムーディ先生が素敵すぎる。
こいつ敵だってわかってるのになー、でも格好良いんだよなー、でも敵なんだよなー。
今の所シリーズ最高傑作に面白い!
終盤のスペクタクルが今までとは段違いで「ついに本番始まったな」と思わせてくれる。
ただあらためて読み返すと『アズカバンの囚人』並にモヤモヤの残る終わり方でもあるな…。
ついにヴォルデモートが復活してそんなことしてる場合じゃないってのに、ファッジが些細なことに拘って仲違いを引き起こしているのが何とも…。
ちなみに、リータ・スキーターが終始うざったいのは『不死鳥の騎士団』だったと思い込んでいたけど、『炎のゴブレット』だったのか。
自分の記憶って案外あてにならないな。
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
自分は『不死鳥の騎士団』がハリー・ポッターの中で最も長く、最もつまらない作品だと思っていたけど、読み返していてその記憶は間違いだったと気付いた。
つまらないんじゃない、一番「気が滅入る」作品なんだ。
読んでて本当に気が滅入る。スカッとする場面が全然なくて、ひたすら鬱憤が溜まっていく。
本の中に入ってアンブリッジをタコ殴りにしたくてたまらなくなったよ。
一気に読み切ってしまったが、それは面白くて止まらなかったからではなく、ここでやめたらイライラするからスカッとするところまで読みたいと思って読み進めた結果、最後まで辿り着いてしまったというだけだった。
これだけ長く耐えてきたのに、最後のカタルシスは全く足りないし、大した伏線回収はないし、終盤のハリーが愚かすぎて読んでてイライラするし、
そして何よりアンブリッジが不快すぎる。
ハリー・ポッター史上最悪のキャラクターだ。
一応最後酷い目に遭うが全然足りない。
俺はアンブリッジがケンタウロスにボコボコにリンチされて無惨に死ぬところが見たかったのに、と思ってしまった。
ちなみに『不死鳥の騎士団』にやたら不快なキャラクターが出てくるなってのは記憶してて、それがリータ・スキーターだと思っていたけど、リータじゃなくてアンブリッジのことだった。
1〜4巻まではかなり正確に内容を覚えていたのに、5巻は全く内容を覚えていなかった。アンブリッジは存在自体忘れていたし、ロンがクィディッチ選手になることすら覚えていなかった。
ハリー・ポッターと謎のプリンス
心をあまり乱されずに読み進められるだけで、『不死鳥の騎士団』より大分ありがたい。
ただ、その分というか、最終盤にあれほど衝撃的な出来事が起こったのに、全体として印象に残らないのは何故なんだろう?
浮き沈みが少なく、大きな伏線回収もなく、魅力的な新キャラクターもいないからだろうか。(1〜5巻はいずれかを備えていた)