にわかじこみの一般人。

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【漫画】弱虫ペダル ~ 狂気にも似た勝利への執念 ~

弱虫ペダル

 

前回まで、ギャグ恋愛バトル とレビューしてきたんで、次はスポーツ漫画がいいなぁと思い、探してみた。

 

『ハイキュー』や『アイシールド21』は、気合入れてちゃんとしたレビュー書きたいから、今日書くのにちょうどいいの、なんかないかなぁ…と思ったら、

 

あったよ。

 

弱虫ペダルだ。

 

この漫画は面白かった。

自転車競技を題材にした本格スポーツ漫画で、魅力的なキャラクターから女性人気が高い。が、そのすさまじい熱さは男が読んだって当然面白い!

自分はこの漫画を知るまで自転車競技ってものを知らなかったが、トラックを走る競輪とも、長距離をゆっくり走るサイクリングとも違う、物凄いスピードで公道や山道を走り抜けるこのスポーツは、見ててもやっててもめちゃくちゃ面白そうだ。

 

以前友人に20万するロードバイクに乗せてもらったことがあるけど、ちょっと力を入れて漕ぐだけでマジで車並みのスピードが出る。おまけに羽根のように軽くて、走っててめちゃくちゃ気持ちいい。

素人がちょっとサイクリングしただけでそれなのだ。彼らのレース用に本格的にチューンナップしたマシーンで、鍛えぬいた選手が本気で最高速度を目指したらどれだけの速度が出るのか、ちょっと想像もできない。その状態で、抜いた抜かれたの差し合いと駆け引きが行われるのだ。凄い世界だよ。

 

弱虫ペダル』はその自転車競技の想像を絶する世界のスピード感と熱量を余すところなく表現している。

何と言っても、絵の迫力がすごい!

何km/h出ているのか想像もつかない自転車のスピード、地面スレスレの高さで自転車を漕ぐ選手たちの体勢、彼らの鍛え抜かれた肉体、飛び散る汗、鬼気迫る表情、そして気持ちのぶつかり合いと駆け引きの熱量、全部が白黒の紙面の中にこれでもかと詰め込まれてる。

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 ↑ このド迫力。ホント素晴らしい!

 

読んだ直後は、印象に残ったシーンを挙げろって言われたらキリがなかったけど、最後に読んでから数年たった今、強烈に残っているシーンは2つ。

 

巻島 vs 東堂 の クライマー対決と、

御堂筋 vs 新開 の スプリント対決。

 

自分は『弱虫ペダル』を読んだのはたったの1回きりだし、それももう数年前の話なのに、この二つの対戦は決着の瞬間がどんな絵だったのかを今でもありありと思い浮かべることができる。

 

本当にこの2つの対戦は熱かった!どんな駆け引きが行われて、どんな顛末を辿り、そして、どんな決着がついたのかは、ぜひ、自分自身の目で確かめてほしい。

 

 

そして『弱虫ペダル』の魅力といえばもう一つ。

 

そもそも自分がこの漫画を読もうと思ったのは、本屋で16巻の表紙を目にしたからだった。

16巻の表紙ってどんなものかっていうと、これ。

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ヤバない?

 

何なんコイツ。この漫画のことよ―知らんけど、絶対このキャラ魅力的だろ。そしてこんな狂気に満ち溢れたキャラが出てくるんなら、絶対この漫画も面白いだろ!

 

そう確信して、漫画喫茶で一気読みしたら案の定ハマった。

 

そして、この表紙のキャラ、御堂筋 翔 も、期待をまったく裏切らず素晴らしく狂気に満ち溢れた敵キャラクターだった。

 

ホントに御堂筋のキャラクターは素晴らしい!めちゃめちゃヤな奴だし、めちゃめちゃ変な奴だし、めちゃめちゃ怖いんだけど、めちゃめちゃ強いし、何より勝利への執念が凄まじい!!それでいて人間臭くて、弱さも見せるところがまたいいんだよね。正直、御堂筋がこの漫画のもう一人の主人公だと思ってる。

この漫画のキャラクターはどいつもこいつも勝利への執念が御堂筋に劣ってるとは思わないんだけど、彼はその表現の仕方が狂気じみているのが他のキャラクターから一歩抜け出ているところ。

 

御堂筋を見ているだけでもこの漫画は読んでて楽しいよ。

 

 

さて、そんな『弱虫ペダル』だが、最後に読んだのが数年前ってことは、ストーリーも数年前で止まっている。当然、今も絶賛大人気連載中なので、話は大分先へと進んでいるはずだ。

 

またこの熱い狂気に満ちたスピードの世界に足を踏み入れたいから、そろそろ続きを読もうかな。