にわかじこみの一般人。

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THE SECOND SLAM DUNK 〜原作厨が映画スラムダンクを2回見に行った結果〜

THE FIRST SLAM DUNK

 

 

原作との違いが気になって入り込めなかった1回目

1回目の感想はこちら

 

自分は原作のスラムダンクを誰よりも愛している自信があるし、1万回…は大袈裟だとしても、原作を100回以上は読み返しているし、山王戦はどこにどんなシーン、どんな台詞があるかまで細かく覚えている。

 

そんな自分は、1回目の映画鑑賞、男友達4人と一緒に行ったのだが、見終わった後、一番文句を言っていたのは僕だった。

他の4人はスラムダンク愛の程度も感想もバラバラだったが、オリジナルのドラマパートや原作との違いに一番文句を言っていたのは僕だったし、全員が僕よりもポジティブな感想だった。

僕は全然元々気にしていなかった声優の交代にあれだけバッシングをしていた友人でさえ、めちゃくちゃ良かったという評価だった。

僕はというと、上記の記事で書いた通り、試合パートは良かったし、山王戦をこのクオリティで映像化してくれたのは素晴らしかったけど、オリジナルパートの長さつまらなさと、原作との違いが気になって、どうしても入り込めなかった。

なんなら、映画鑑賞中、1ミリも泣かなかった。

 

そんな原作厨が2回目見に行ったらこうなった

そんな自分が、2回目を見に行った。

今度は、原作とどこが違うかもわかってるし、ドラマパートがいつ入っていつ終わるかもわかっている。

その上で、原作との違いを気にせずに純粋な気持ちで見たら…

 

めちゃくちゃ面白かった

 

なんなら、劇場で号泣した

 

いやマジで1回目あんなに文句言ってスミマセンでしたって心の中で土下座全開でした。

三井のところと桜木のところでマスクがびしょ濡れになるぐらい号泣しました。

間違いなく、今年一番素晴らしいエンタメ作品でした。

 

まぁ、元々山王戦が面白すぎるからそれをこのクオリティで映画化したらこんだけ面白いのは必然なワケで、試合パート自体は1回目の鑑賞時から文句ないと思ってたんだから、ドラマパートがいらないとか原作と違うとかそういう邪念を取っ払って見たらそりゃこんだけ面白く感じるし感動するよねっていう。

 

本当に、2回目見に行って良かったです。

マジで今年一番感動しました。

なんなら、3回目も見に行きます。

 

自分と同じく、スラムダンク愛が強すぎて楽しめなかった人は絶対に2回目見に行った方がいい

僕と同じように、スラムダンク愛が強すぎたがゆえに1回目は原作との違いが気になって素直に楽しめなかったって人、結構いると思うんだよね。

そういう人は、絶対に2回目見に行った方がいい。

そんな拗らせファンにとっては2回目こそが真の1回目だから(語彙力)。

 

勿論、原作1万回読んでてカルトクイズ全問正解するぐらい好きでも、1回目で素直に楽しめたっていう人もいると思う。

だけど、僕と同じように、1回目見て文句言ってる人には声を大にして言いたい。

絶対に、2回目を見に行けと。

 

ラストの無音20秒、劇場の一体感が最高

最初に見たときは、ラスト無音20秒は「ちゃんと原作の魅力を再現してくれるのか」という別の部分にハラハラしながら見ていたので、気付かなかったことがある。

2回目は、純粋な気持ちで、より視野を広く、全力で楽しみながら、あの伝説のラスト20秒の無音のシーンを見ていたのだが、

あのシーン、

 

劇場の一体感が凄い…!

 

ストップウォッチの「チチチチチ…」という音だけを聞きながら、ボールの行方を見守っているとき、この場にいる数百人全員が同じ感情で画面を見つめているのがわかる。

本当に、映画ではなく、本物のスポーツの試合の、それも先日のワールドカップのドイツ戦やスペイン戦のような歴史に残る名勝負を、みんなで生で見ているかのような、緊張感と一体感が、もう、素晴らしかった…!

あの体験は素晴らしかった。ラストの桜木のシュートを見守っていたシーンは未だに鮮明に焼き付いている。

 

あの他の観客との一体感は絶対に劇場でしか味わえないので、それもあって、円盤や配信を待つのではなく、2回目を「映画館に」見に行くべきだ。

 

スラムダンクをうろ覚えの人が一番楽しめる映画

少年漫画の映画化ということで、1回目は男友達と見に行ったのだが、よく考えたらスポーツと大人のドラマの映画だから、嫁でも楽しめそうだと思い、2回目は嫁と一緒に見に行きました。

結果、嫁も「めちゃくちゃ面白かった」との感想。

嫁も隣の席でマスクがびしょびしょになる程、号泣していました。

すずめの戸締まりも良かったのに、そのすずめの戸締まりよりずっと良かったと。

 

嫁は1回スラムダンクを読んではいるが、試合の結果ぐらいは覚えているが細かいところまでは全然覚えていない。

だから原作との違いなど当然気にすることなく、純粋にあの名勝負を楽しんでいた。

 

ドラマパートについても「ずっと試合にしてもダレるし、かといって誰か一人に焦点を当ててくれないと誰に感情移入していいかわからない。私みたいなスラムダンク初心者からすると、あの作りにしてくれたことで、あ、今回は宮城に感情移入して見ればいいのね、とわかりやすかったから助かった」とのこと。

なるほど、確かに全員のドラマを平等に描いてしまうと、見ている人は誰の視点で見ていいかがブレてしまう。そういう意味では、今回あの形になったのは必然だったということか。

 

総じて、スラムダンクを1回ぐらいは読んでるけど内容は全然覚えてないや、ぐらいの人が、この映画を1回目から純粋に一番楽しめるんじゃないかなぁ、と個人的には思いました。

いや、スラムダンク大好きだけど、1回目から最高だったから!って人もいると思うし、スラムダンク全く知らなかったけどめちゃくちゃ面白かったって人もいると思うので、あくまで個人的な感想です。

 

ただ言いたいのは、スラムダンク愛そこまで強くないから見にいくのを迷っているって人は、絶対に見に行った方がいいというのは声を大にして言いたい。

もしかしたら貴方がこの映画を一番楽しめる可能性を秘めているのかもしれないのだから。

特に、原作を1回山王戦まで読んで、感動したのは覚えているけど、細かいとこまでは覚えていないって人。あの試合を見て感動できる感性を持ちながら、原作との違いを気にせずに見れるんだから、映画は間違いなくハマる。

逆に予習で読み返したりなどせずに、ぜひうろ覚えのまま劇場に今すぐ行ってください!

 

個人的には、少年漫画に興味がなさすぎて、ジョジョの話もハンターハンターの話も普段全くできない嫁と、スラムダンクについて数時間熱く話せたのは良い体験でした。それだけでも、2回目見に行った価値はあった。

ちなみに嫁の地味なお気に入りシーンは、石井が「湘北に入って良かった…!」と言いながら泣くシーンだそうです。ワカル。あそこは原作でもめっちゃ良かった。

 

最後に

僕と同じように原作を好きすぎるが故に1回目の感想がパッとしなかった拗らせオタクは、絶対に2回目を映画館に見に行こう!

「まぁまぁの映画化」が「今年最高のエンタメ」に化けるから。

 

流川の「そんなタマじゃねーよな」からの三井の「静かにしろい…この音が」の流れ、最高でしたよね…!