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【漫画】RAVE ~ 漫画史に残る名場面 ~

RAVE

 

 

内容は細部まで覚えているわけじゃないけど、すごく面白かった記憶がある漫画。

 

剣と魔法の王道ファンタジーでありながら、かなり重い展開や複雑に練り込まれたプロットもあり、絵柄と世界観から受けるイメージから一回り上の年齢層をターゲットにしていたように思う。

 

特に印象に残ってるシーンは3つ。

 

① エリーの涙

序盤、ヒロインのエリーがジークハルトという魔導士に殺されそうになるシーン。

自分の出生の衝撃の秘密をジークハルトの口から語られ、絶望するエリー。彼女が涙ながらに主人公のハルに「自分は生きてちゃいけない人間なんだって」と語る姿は涙なしでは見られない。

当時は高校生だったために漫画を読んで涙を流すなんてことはほとんどなかった俺が、読みながらボロボロと涙が流れまくった数少ない漫画の場面の一つだ。*1

 

RAVE(1) (週刊少年マガジンコミックス)

RAVE(1) (週刊少年マガジンコミックス)

  • 作者:真島ヒロ
  • 発売日: 2012/09/28
  • メディア: Kindle版
 

② ムジカとレイナの絆

二つ目は、仲間の一人ムジカと、敵の幹部の一人レイナの絆のエピソード。

敵味方である2人が仕方なく共闘するところから絆を築き上げ、恋に落ち、そして悲しい別れを迎えるまでがたった1巻という短い間に凝縮されている。

このエピソードはすごい読みごたえがあったし、俺はRAVEを初めて読んだのがこの部分だったからものすごい印象に残った。

今でもRAVEで一番好きなエピソードの一つ。

 

 

③ 衝撃の伏線回収!

そして何と言っても、今なお漫画史に残る金字塔を打ち立てたこの名場面。

 

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未だに、ネットで「伏線回収がすごい漫画の名場面を教えてくれ!」みたいな話題になると100%絶対に誰かから上がってくる名シーン。

これを ”伏線” と呼ぶかどうかは若干議論の余地があるけれども、序盤に打った布石を終盤最高の形で回収したのは確か。

ストーリー作りのお手本みたいな素晴らしい展開だ。

 

ネタバレを避けるために詳細は語れないけれど、序盤に登場した名も知らぬ誰かの遺体、そこに隠された秘密が、終盤にとんでもない衝撃と感動と共に明かされるのだ。

過去と未来、遥かな時を超えて明かされる真実に、感動することは間違いない。

RAVEはアンチも多い漫画だけど、そんな人たちもこの場面の素晴らしさは認めるほど。このシーンに辿り着くために、全35巻の長旅を歩んでみる価値はあるよ。俺も、この場面は本当に感動した。

 

 

おわりに

ワンピースのパクリだとかなんだとか言われることの多いこの人だけど、俺は真島ヒロの漫画、普通に大好きです。フェアリーテイルも大好きだしね。

 

この漫画も『からくりサーカス』や『鋼の錬金術師』みたいに、過去から現在への遥かな時間の流れの中で世界そのものの根幹に関わる謎と伏線が仕掛けられていてそれを解き明かしていく漫画でもあるので、そういうのが好きな人もぜひ。あの2つほどエグくないけどね。

 

『RAVE』オススメの漫画です。

  

*1:今は割と何読んでも泣く。歳とると涙脆くなるってのは本当なんだな…。