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【読んだことない人へ捧ぐ】モブサイコ100 が面白い3つの理由

モブサイコ100

 

 

 

 

 

あらすじ

没個性的で目立たない中学生の少年、影山茂夫、通称 モブ は、実は無敵の超能力者!

 

中学2年生の影山茂夫(通称:モブ)は、超強力な超能力を持ちながらも、そんなものは生きていく上で何の役にも立たないと考え、地味で目立たない中学生活を送っていた。そんな彼が、自分を変えようと一念発起し、肉体改造部に入部するところから物語は始まる。

部活を通じ、徐々に超能力ではない人間的成長を重ねていくモブ。しかし、争いを好まない彼の心とは裏腹に、悪霊や超能力者たちとの激しい戦いに、モブは次第に巻き込まれていくのだった———。

 

霊感商法に精を出す無能力者の詐欺師でモブの師匠、霊幻 新隆 をはじめ、モブの弟の 、モブのライバルの超能力者の 花沢 輝気、モブの体を乗っ取ろうと企む悪霊の エクボ肉体改造部脳感電波部 の面々、超能力による世界征服を企む秘密結社 のメンバーなど、モブを取り巻く個性豊かな人間や悪霊や超能力者たち。

 

彼らの青春の日々や、超能力者同士の対決、そして成長の様子を描いた、SFアクション漫画。

 

 

作品解説

ワンパンマン』の原作者、ONE 先生が描く青春SF漫画。

Web漫画サイト「裏サンデーマンガワン)」にて2012年から2017年まで連載。

全16巻完結済。

アニメ化済。

 

個性豊かなキャラクターたちの戦いや成長の様子がとにかく読んでて楽しい少年漫画。ストーリー的には超能力者同士の激しいバトルが中心だけど、戦いの駆け引きよりも登場人物の内面描写に焦点が当てられているので、バトル漫画というより青春成長漫画といった側面の方が強い。

そんな名作漫画『モブサイコ100』の魅力を、3つの観点から紹介しよう。

 

 

① キャラクターの内面を抉り出すような深すぎる台詞のやりとり

個性豊かなキャラクターや激しいバトルも、『モブサイコ100』の大きな魅力ではあるんだけど、自分が最も『モブサイコ100』という漫画が「スゴイ!」と思っているのが、この 登場人物の内面描写深すぎる台詞のやりとり だ。

 

この漫画、とにかく登場キャラクターの内面を抉り出すかのような心情描写がスゴい。

さらに、そうして心情を表出させられたキャラクター同士の台詞のやりとりはもっとスゴい!

特に、各章のクライマックスでは、モブと対峙するキャラクターとの台詞のやりとりが必ず起こるんだけど、その会話に含まれているメッセージ性の深さは毎回毎回めちゃくちゃ素晴らしい!深くて鋭くて、ズシッと重かったり、ハッと気付かされたり、思わず唸ってしまったりする。

 

ONEという漫画家の、台詞回しのセンスの良さと、込められたメッセージ性の深さ。

それこそが、『モブサイコ100』の最大の魅力だと自分は思う。

 

 

② カッコいい大人「霊幻 新隆」

この漫画のもう一人の主人公、モブの師匠で霊感商法詐欺師の「霊幻 新隆」。

この霊幻が、とにかく頼りになってカッコいい。

 

だけど、自分が

「霊幻が本当カッコいいんだよ!あれこそカッコいい大人ってやつなんだよ!霊幻はホント大好きなキャラなんだ!」

と熱弁して、「へー、そーなんだー」と思ってから第1話を読んでもらったら、多分貴方はこう思うはずだ。

 

なんだこのクソみてーな詐欺師は。

 

でも、あえて言わせてもらおう。

 

だが、それがいい

 

 

確かに霊幻は詐欺師だし嘘吐きだしホントにしょーもねーやつだ。だけど、読み進めていくうちに、優しさと信念と矜持を内に秘めた本当に強い人物だってことが少しずつわかっていく。そして何より、中学生であるモブと一緒に、自分も道に迷いながら少しずつ成長していく姿が良いんだよね。

 

モブと霊幻、全編通して描かれる2人の絆は、本当に素晴らしい。

そして最終章の2人のやりとりは、絶対泣く。

 

 

③ 迫力満点の超能力バトル

この漫画の芯の部分は少年少女の成長物語ではあるけれども、作品の全編を通じて、超能力者同士の迫力満点の バトル がストーリーの大部分を占めているのは、揺るがない事実だ。

 

作者のONE先生は、絵は下手だけれども漫画力*1は高く、その漫画力を最大限に活かした超能力バトルも当然、凄まじい迫力がある。

学校やタワーや施設や街を崩壊させながら、鬼気迫る表情や冷徹な目つきで超能力をぶつけ合うモブや敵キャラクター。彼らの戦いは本当に読んでてゾクゾクする。

 

この記事のサムネイルを見てもらえばわかる通り、この漫画は本当に街やビルがよく崩壊するし常に瓦礫が飛んでます。それだけ激しい戦いが全16巻を通して幾度となく繰り広げられる。その迫力と演出と背筋のゾクゾクも、この漫画の大きな魅力の一つです。

 

 

まとめ

迫力満点の超能力バトルをストーリーの中心に据えながら、

最高にカッコいい大人である霊幻や主人公のモブを中心とした個性的なキャラクターたちの成長を、

抉り出すような内面描写と深いメッセージ性の込められた台詞回し

最大限表現した漫画。

 

それが『モブサイコ100』。

 

 

さいごに

さて、この『モブサイコ100』、第1話は正直あまり面白くない(ハマる人はハマるかもしれないけど)。だが、すぐに上記のような魅力満点の素晴らしいストーリーが展開されるから、そこで回れ右するのはやめてほしい。

とりあえず、第8話の、モブ vs エクボ の戦いまで、できれば、第19話の モブ vs 花沢 の戦いまでは読んでほしい。

そこが気に入れば、きっとその後は止まらなくなるはずだ。

 

モブサイコ100』、オススメです。

 

 

モブサイコ100 1 (裏少年サンデーコミックス)

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モブサイコ100 コミック 全16巻セット

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*1:演出力、構成力、コマ割りやカメラアングルや台詞の入れ方など、単純な画力では推し量れない漫画を描く力。