M-1 グランプリ
『天元突破グレンラガン』を全話視聴するために加入し、
せっかくだからと『バチェラー・ジャパン』の全シーズンを一気見してしまった、
Amazon Prime
このアマゾンプライムで、なんと 歴代のM-1グランプリが全部見放題だったので、懐かしくなって好きだったネタを片っ端から見漁ってしまった!
M-1グランプリはDVDも発売されているが、そのDVDはちょっとした固有名詞や人名や歌ネタに全部ピーー音が入っていて、全く見れたもんじゃなかった。だから今回のアマゾンプライムのものもそうなっているかもなと思って見たけど、ほとんど放送時のまま見れている!銀シャリの「ドレミのうた」ネタが丸々カットされていたのと、麒麟の「ロッキーのテーマ」が無音になっていたことぐらいか。自分が見たやつがたまたま問題なかっただけかもだけど、昔DVDを見た記憶だと「ここは絶対ピーー音入るやろ」ってところもほとんどが問題なく見れたので、DVD版とは収録内容が違うんじゃないかと思う。
(ここら辺自分の記憶に頼ってる部分が多いので、「いや、DVD版と同じだよー」という場合は仰っていただければ)
M-1はいわゆる復活前の2001年〜2010年の10回と、復活後の2010年以降に大きく分かれているけど、思い出補正なのか、復活前の方が断然面白かったと思っていた。
ところが、実際全部並べて見てみたら、全体的に 今の方が断然面白い気がする。
考えてみたら、復活前のM-1はもう10年前なワケで、昭和のギャグやコントや漫才が偉大だけれども今見たら別にそれほど笑えないように、当時の衝撃は凄かったけれども今平等な条件下で並べて見たらそりゃ今の方が面白いのは当然か。
漫才も、未だに進化を続けているんだなー。
さて、先に断っておくと、自分は別にお笑い好きではない。
漫才は、年に一度、M-1しか見ない 完全なるにわか である。
サッカーでいうと、ワールドカップのときしか見ない、しかも日本戦しか見ない、ってぐらいのにわか。
だからここから先は、そんなにわかのただの感想文だと思ってほしい。
特にM-1は厳しい目を持つお笑い好きの方だと「あのネタが入ってないなんてありえない!」「こんなネタを上位に入れてるなんてどうかしてる!」みたいな鋭い批判の声が上がるイメージがあるので、この記事はそういう鋭さとおよそ無縁のところにいるものだと思っていただければ。
とりあえずアマゾンレビュー見たら、自分が最高に豊作だと思っていた2008,2009あたりに「最凶に不作」とのレビューがついていて、人のお笑いの好みとはこれほど違うものなのかと震えた。
まぁ、「にわかだって自由に感想を発信していい」が、このブログのコンセプトなので、今回はいつも以上にピッタリじゃないですかね。
と、いうわけで、自分の好きなネタをランキング形式で10位から振り返り!
第10位:2017年 さや香「うたのおにいさん」
10位は2017年、第13回決勝に出場の「さや香」のネタ。
いきなりマイナーなネタをぶち込んで申し訳ないが、このネタ大好きなんだよ!
ボケの新山さんの終始高すぎるテンションがめちゃくちゃ面白い!
なんであんなに順位が低かったのか全くわからない。この年の自分にとってのベスト3は、ジャルジャル・ミキ・さや香の3組だったのに、そのうち1組しか最終決戦に進まなかったのは不思議でならない。いつもは、自分の中のベスト3と、最終決戦に進む3組は、大抵一致するので。
彼らのM-1決勝進出はまた見たいなー。今年また出てきてくれることに期待!
第9位:2016年 スリムクラブ「U-18の天狗」
9位は、復活後の2016年のスリムクラブのネタ。
スリムクラブをこんなに好きだとは、自分でも正直意外だった。
2010年の記念すべき最終大会で、スリムクラブが優勝しそうになったときの、「え?マジで??こんな奴らが、本当に最後の優勝者になっちゃっていいの…?」という空気感と、笑い飯が優勝したときの「あぁ、よかった…。正直最終決戦のネタはあんまり面白くなかったけど、ここまでの功績を考えたら、もう笑い飯が最後の優勝者で綺麗に終わらせていいよね。だってスリムクラブ優勝はヤバいでしょ。」という安堵感は、自分もみんなと一緒に共有していた。
だから、自分の中ではスリムクラブは、面白いっちゃ面白いけれど、歴代全体で考えたら、とてもじゃないけどトップテンに入るようなコンビではないと思っていた。
ところが、久しぶりに、色眼鏡を取り払って純粋な気持ちで見たら、これがめちゃくちゃ面白かった。特に2017年のこの天狗ネタは、歴代でもトップクラスに爆笑してしまった。「私は、4WD」「村長のもの」「家族のトーナメント表みたいなの」と、言葉のチョイスがいちいちセンス溢れすぎ。
悔しい…ッ!でも、こんなに笑っちゃったんだもの…ッ!BEST10に入れざるをえない…ッ!
第8位:2005年 ブラックマヨネーズ「ボウリングのボウルを買う」
8位は2005年優勝者、ブラックマヨネーズ。1発目も2発目も好きだけど、表題作は1発目の方。
正直今回久しぶりに見返すまで、このネタが2位か3位ぐらいに好きなネタだと思っていた。
ところが改めて見返してみると、それほどでもなかったんだよね。思い出補正って怖い。
なんでこのネタにそんなに強い思い出補正がかかっていたかって、自分が生まれて初めてM-1を見たのが、この2005年大会だったから。
初めて見たM-1の、一番面白かったネタ。それはもうめちゃくちゃ笑ったもんな。
この年のM-1は、苦楽を共にしたサークルの3年目同期12人と一緒に見ていたっていうプライベートの思い出も、美化に一役買っているのは間違いない。
今見てもそこそこ面白いけど、それ以上に、自分にとっては「思い出の一本」という気持ちが強い。
そして今見ると小杉が痩せていて全くの別人です……。
第7位:2015年 トレンディエンジェル「ハロウィンとクリスマス」
7位は記念すべき復活大会の2015年の優勝者、トレンディエンジェル。
復活1発目のトレンディエンジェルの敗者復活からの優勝劇はとにかく素晴らしかった!
ネタの面白さもさることながら、敗者復活の盛り上がりで完全に会場と視聴者を味方につけて、そのままの勢いでぶっちぎって優勝した姿が見ていてめちゃくちゃ気持ちよかった。
ネタも今見返しても面白い。1本目と2本目どちらも甲乙つけがたい面白さだけど、「ラグビーボールでーす!」の掴みから「オレんとこ来ないか」のオチまで完璧に決まった1本目を表題にしました。
最終決戦進出したコンビで、1本目と2本目が甲乙付け難いって、実は結構珍しい気がする。
第6位:2017年 ミキ「鈴木って書けない」
6位は2017年、ミキのM-1初登場のこのネタ。
近年で一番好きなこのコンビ。
自分がM-1で好きなタイプの漫才はロジカルな伏線回収系漫才だが、それを上回って最も好きなタイプが「スピードとテンションで畳み掛ける高速漫才」で、彼らのこのネタはまさにそんな自分の好みにドンピシャ。
2位のコンビと並んで、復活後に一番笑った4分半だったかも。
ちなみに2018年の「ジャニーズに履歴書を送る」のネタもこれと並ぶぐらい好き。今年も出てくれると嬉しいな。
第5位:2010年 パンクブーブー「コンビニで犯罪に巻き込まれた話」
5位は2009年優勝者のパンクブーブーの、優勝した『翌年』の1発目のネタ。
正直、M-1の漫才で最高傑作の1つだと思うくらい、完成度の高さが大好きな漫才。
まさか漫才で『叙述トリック』をやるとはね…!
このネタを初めて見たときはホント、衝撃を受けた。
めちゃくちゃ笑ったんだけど、それ以上に、見終わった瞬間に、「はー…すごい!」って感嘆のため息をついてしまったもん。
上で述べたようにロジカルな伏線回収系漫才は大好物なので、それの頂点とも言えるこのネタは本当に大好きなネタの一つです。
第4位:2004年 アンタッチャブル「娘さんをください」
4位はもやは伝説となっている、2004年優勝のアンタッチャブルのネタ。
流石にM-1歴代最高得点の漫才は今見てもめちゃくちゃ面白い!
なんせ全ての審査員が単独1位の得点を付けており、一番低い点数でも95点なのだ。点数だけが全てじゃないが、審査結果だけ見たら、M-1全15回の歴史の中で最も面白かった漫才というということになる。
そして、その評価は伊達じゃなく、やっぱり実際面白い。
自分の好きなハイスピード&ハイテンション漫才ってのもあるけど、何よりザキヤマのキャラクターが素晴らしい!これ、M-1で初めてザキヤマを目の当たりにした人が当時は多かったんだとしたら、その衝撃は凄まじかったんだろうなぁ。リアルタイムで見たかった。
そして、この2人のコンビでの漫才は、もう見れないのかな…?
第3位:2001年 麒麟「漫才に小説の要素を」
3位は記念すべき第一回2001年の、まだ無名だった「麒麟」のM-1初登場時のネタ。
元々好きなネタではあったけど、今見返してこんっっっなに面白いとは思わなかった!
パンクブーブーよりも、アンタッチャブルよりも笑うとは。
ていうか元々麒麟が好きなんだけど、その中でもこのネタはやっぱり一番面白い!
後半の伏線回収が始まってからは、わかってても笑うもんな。
このネタが第1回のネタだったことも驚き。まさか最初のネタだと思ってなかったからしばらく見つけられなかったもんな。
当時の麒麟のキャッチコピーは『無印(ノーマーク)』。M-1を見ているほとんどの人が「麒麟」というコンビを知らない中でこのネタを披露したんだとしたら、これ以上鮮烈なデビューはないだろうな。ホントすごい。
2010年のパンクブーブーがM-1伏線回収系ロジカル漫才の集大成だとしたら、2001年の麒麟はその開祖なのだろうか。とにかく、どちらも素晴らしい。
第2位:2018年 ジャルジャル「国名分けっこ」
2位は去年2018年、ジャルジャルの1発目のあのネタ。
面白いとは思ってたけど、確かに去年一番爆笑したけど、まさか復活前の歴代漫才と比較してもこんなに面白いとは全くの予想外だった!
3位までのどのネタもリアルタイムで見たときはお腹痛くなるぐらい爆笑したけど、時間が経った今、冷静に見れる状況でもう一度見て、それでもお腹痛くなるぐらいまで笑っちまったのは、これと1位のネタのみ!
このネタ、なんでこんなに面白いんだろうな!?もう理屈じゃないんだよ。面白い、とにかく面白い。
「国名分けっこ」も好きだけど、2017年の「ピンポンパンゲーム」も、これと張るぐらい好き!あのネタ初めて見たときは、絶対にぶっちぎりの最高得点で最終決戦に進むと思ったのに、なぁんであんなに点数低かったんだろうな。M-1全15回の中で、いまだに一番納得いかないジャッジ。
「国名分けっこ」も「ピンポンパンゲーム」も、強いて言語化するなら、ロジカル&スピード&ハイテンション、俺の好きなものが3つとも詰まってるから好きなんだろうな。ロジカルさとスピード&ハイテンションを両立させている漫才は、実はあまりない気がする。
第1位:2009年 NON STYLE「100年早ぇんだよって言いたい」
そして自分が最も好きなネタは、2009年のノンスタイルの1発目!
これはノンスタイルが優勝した年じゃなく、優勝した『翌年』のネタ。
パンクブーブーもノンスタイルも、どうして優勝したその翌年に最高傑作持ってくるんだろうな!?
この漫才の前半は本当に最高だった。途中の漫才を無理矢理終わらそうとするくだりさえなければ全てが完璧だった。あのくだりが完全に蛇足だから全体の完成度でいえばそれほど高くないけど、前半の2分間だけで言ったら歴代 M-1 15年間の全てのネタを置き去りにするぐらい面白い!それぐらい自分にとっては最高に爆笑できる2分間だ。
自分が審査員だったら、歴代の全てのネタで唯一このネタの前半にだけ100点を付けてる。2009年の笑い飯の「鳥人」のネタに、島田紳助が歴史上唯一の100点を付けたように。
自分にとってはこのネタの前半2分は、100点満点の漫才です。
おわりに
こうやってみてみると、決勝1発目のネタより最終決戦2発目の方が面白かったコンビっていないな。上で挙げた10コのネタは全て最終決戦のネタではなくて1発目のネタだもん。
毎年、最終決戦進出者3組のうち2組は「1発目の方が面白かったなぁ」って感想で、唯一自身の1発目を上回ったコンビが優勝する、って印象だったけど、こうして見ると「2発目も1発目と変わらず面白かった」コンビはいるものの、2発目の方が1発目よりも遥かに面白かったコンビはまずいないってことに気付く。
そりゃそうだよな、見てもらえるかどうかわからない2発目のネタより、絶対審査される1発目のネタに全力投球してくるのは当たり前だよな。2発目の方が面白く見えるコンビは、それだけ当日の勢いがあってそう見えるってだけなのかもしれない。
ブラマヨとかトレエンとか、この大舞台に変わらぬクオリティのネタを2本も持ってくるコンビは本当に凄いんだな。
今日の記事はお笑い通の人が見たら「はぁ?何言ってんだ?」って感じの内容なのかもしれないな。
でも、にわかなりに、一度 M-1 について好きなだけ語り散らかしてみたかったんだ。今日はそれができて満足。
さて、今年のM-1 グランプリ決勝の日程も
12月22日(日)
に決まったみたいですね。
今年はどんなコンビが上がってくるんだろうか?
そして、この10個のネタをしのぐ傑作は現れるのか!?
あぁーーーーーーーーー!!!
今年も楽しみだーーーーーーーーーーーー!!!!!
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