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【ドラマ】半沢直樹 最終回

半沢直樹

 

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半沢直樹の最終回

マジで死ぬほど面白かった。

 

思い出補正のかかった過去の名作たちを全てブチ抜いて、

人生で自分の好きなドラマBEST10のうち堂々の 第2位 にランクインするほどに面白かった。

(※不動の1位は同じく堺雅人主演のリーガル・ハイ)

 

35年も生きてきて、まだこんなに面白いドラマに出会えるなんて、歓喜の極みだよ。

本当に最高でした。制作陣の皆様、ありがとうございます!!

 

最終回が最高の回という快挙!!!

『ダイの大冒険』『あなたの番です』の記事でも書いた気がするけど、

面白ければ面白いほど、最終回にきちんとピークを持ってくるのは難しい。

 

半沢直樹も第2話とか第4話とか第5話とか、最終回に到るまでが全て面白すぎて、正直最終回は肩すかしを食うんじゃないかと思っていたけど、

最終回が文句なしに一番面白かった!

 

いやもうホント、こんなにハズレ回なしで最後までずっと来たのに、最後の最後でもう一段階面白くなるのは本当に凄すぎるよ。 

 

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最終回の面白さ

最終回は何と言っても、今まで敵だった強者たちが全て味方になる という、まるでドラゴンボールのような少年漫画のド王道的展開が素晴らしい!とにかく熱すぎる!!!!!

 

しかもその強敵たちが数珠つなぎに バトンをつないで半沢の元に証拠を運んでくるというチームプレー がその熱さを加速させるんだよね。

こんなん、シーズン1から見ててこの展開に興奮しない奴はいないやろ!?

脳汁とカタルシスと爽快感がハンパないわ。

 

そして白井大臣がカッコよすぎる。

あの盆栽叩きつけて自ら退路を断つところとか、箕部幹事長や乃原弁護士に「恥を知りなさい!」と啖呵を切るシーンとか、カッコよすぎやろ。こんな人に政治家やってほしいわ。いや、実際いたら潔癖すぎて政治家向いてないか。とにかくカッコよかった!

 

あっちゃんのこの動画見て「幹事長」ってのがいかにヤバいポジションの人かをきちんと勉強してから見れたのも良かったな。

ただの一政治家じゃない、総理大臣をも影で操る日本政界の黒幕中の黒幕、ドン中のドン、ラスボスにふさわしいそんな超大物を、歴代の敵味方が総出で協力して倒すって展開なんだから、そりゃあ面白くないワケがない!

 

なぜシーズン2はシーズン1より面白かったのか?

そんな半沢直樹のシーズン2なんだけど、正直、自分はシーズン2はシーズン1よりずっと面白く感じた。

いや、シーズン1も十分面白かったんだけどね。シーズン2はそれを遥かに上回って面白かったわ。

 

なんでシーズン2はシーズン1より面白くなったのか?

その理由は2つ。

 

① 毎週欠かさず用意された逆転シーン

シーズン1との決定的な違いはコレ。

シーズン2は ほぼ全話に必ず逆転倍返しシーンが用意されている。

 

シーズン1は面白かったけど、半沢や近藤がクソ上司にいいように打ちのめされる展開がわりと長くて、見るのがけっこう辛かった 記憶があった。

これが、ヘビーな展開に長くは耐えられないというライト層や、日曜の夜は毎週スカッとしてから翌日会社に行きたいというサラリーマン層に、よりウケたんじゃないかな。

 

実際、俺の周りにも、シーズン1は見るの辛かったけど、シーズン2は楽しめたという人がけっこういた。

 

② 半沢一人じゃなく、仲間との倍返し

シーズン1は、結局のところ半沢というスーパーマンが一人で物事を解決してしまう場面が多かった。

ところが、シーズン2、特に後半の帝国航空編は、半沢が様々な人の手を借りながら「逆転劇」を演じるという、今までとは一風変わった魅力が全面に押し出された。

 

これがめっちゃ良かった!

大人気の大和田さん はもちろんのこと、

第5話のグレートキャプテンの木滝さん、

第7話の鉄の女・谷川さん、

そして最終回には黒崎や白井大臣まで、

難攻不落の大物やかつて敵だった人物を次々と味方につけて、チームプレーで難局を突破していく展開は、半沢という超人一人が全部解決していた今までの『半沢直樹』とはまた違った魅力と、そして希望を、我々に与えてくれた。

 

シーズン1で半沢に「よーし、俺もやるぞ!」という希望を与えられた人がいる一方、「いやでもこれは、半沢だから、彼が超人だからできることでしょ」と諦めの気持ちを抱いていた人もいたはずだ。

ところが、シーズン2の帝国航空編は、半沢が 周囲の人を動かし、その人に希望を与え、人生を取り戻させ、彼らが自分で行動をすることで事態を変えていく という物語だ。

半沢という超人に動かされた普通の人の話だから、シーズン1よりもずっと多くの人が感情移入できて、「自分にもできるかもしれない」という希望を与えられたんじゃないかな。

 

第7話の谷川さんの静かなガッツポーズとその表情に、グッと来た人もいっぱいいたはずだ。

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そしてこれは①の欠点を補う形にもなっている。

毎週逆転劇があるっていうのはお手軽にカタルシスが感じられる一方、どうしても「全部うまくいきすぎでしょ」「ご都合主義じゃん」という印象も与えてしまう。マンネリ化も避けれない。

ところが、そこに毎回違った人間のドラマを挟むことで、軽さやマンネリ感を打破することができる。

 

正直、第7話で債権放棄拒否があっさり成功しちゃったときは、「ちょっとうまくいきすぎちゃうか?」って少し冷めかけたけど、上の谷川さんの表情がその気持ちを全部吹っ飛ばしてくれたもんな。

 

シーズン1は 半沢直樹のドラマ。

シーズン2は 半沢直樹によって、一歩を踏み出した人たちのドラマ。

 

それが、シーズン2の面白さの秘訣だと思う。

 

終わり方も最高

そして最終回の最後の展開ね。

あれも最高でしたね。

 

最後の最後に、半沢の辞めるって決意を変えられるのは、親友の渡真利でも、恩師の中野渡頭取でも、愛する妻の花ちゃんでもなく、憎っくき父の仇である大和田だってのが、またイイんだよね!

 

結局男の決意を変えられるのは、親友でも、尊敬する師匠でも、恋人や妻でもなく、強敵(とも)なんだよなぁってのが、本当に素晴らしい展開。

男にとって、ライバル関係こそが究極の友情であるって話は、以下の記事でもしてるので、良ければぜひに。

【ネタバレ考察】あしたのジョー の 白木葉子 について

【バガボンド】小次郎 vs 巨雲 に見る、男の究極の友情とは「殺し合い」なのではないかという仮説

 

やーーーーーーーーーーーーーーーー。

もーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。

大和田さん、半沢のこと大好きすぎやん!!!!!

ホント面白すぎるわ、この二人の関係。

シーズン1のラスボスが、まさかこんなオイシイ立ち位置になるとはね。

 

もう悟空とベジータの時代から僕らはこんなん大好物ですから。

そりゃたまりませんわ。

 

てか、強敵が次々と仲間になる展開といい、

悟空とベジータみたいな半沢と大和田の関係性といい、

『半沢直樹』ってドラゴンボールだったんだね。

前の記事で『半沢直樹』のことを時代劇って言ったけど、ドラゴンボールだったわ。

2.5兆円売れた漫画と同じ魅力を持ってんだもん、そりゃ人気出るはずだわ。

 

3ヶ月間、心の底から楽しませていただきました!!!

本当にありがとうございました!!!!!

 

施されたら施し返す!

恩返しです!