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【漫画】アイシールド21 歴史に残る名勝負 〜泥門デビルバッツ vs. 神龍寺ナーガ〜

アイシールド21

 

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個人的に

スラムダンクの『湘北高校 vs. 山王工業高校』

はじめの一歩の『鷹村 守 vs. ブライアン・ホーク』

と並ぶ、

スポーツ漫画3大ベストバウトの一つ、

 

アイシールド21

泥門デビルバッツ vs. 神龍寺ナーガ

 

今日はその魅力を思う存分語っていきたいと思う。

 

つーか、この記事を書くためにもう一回 泥門vs.神龍寺 を読み返して

3回泣いた。

 

雪光んとこで号泣して、

モン太の奇跡で泣いて、

0.1秒で号泣した。

 

 

神龍寺ナーガ戦の魅力

高校アメリカンフットボールをテーマにした名作漫画『アイシールド21』。

その中でも最も白熱した戦いが、強豪高校「神龍寺ナーガ」との一戦だ。

万年1回戦負けどころかまともに部員すら揃っていなかったチームが、関東大会9連覇中の超強豪校を倒すという、ジャイアントキリングのお手本のような試合だ。

泥門と神龍寺の実力差はまさに湘北と山王ほども離れている…というか、前半で絶望的な点差をつけられて観客が帰り出す描写があったり、山王戦をリスペクトして描かれている様子が伺える。

 

後半戦に主人公チームのありとあらゆるキャラクターが次々と見せ場を作りながら絶望的な点差をじわじわと縮めていくその 興奮感動緊張絶望歓喜 は必見!!

 

雪光、十文字、モン太、セナ、ヒル魔、栗田。

泥門の個性豊かなメンバーが代わる代わる死力を尽くして、予想を超える逆転劇を生み出していくこの作劇は、ホンットに心の底から漫画史に残る名勝負だと思う。

 

読んだことのない人は、今すぐこのリンクをクリックして、

この名勝負に心を震わせよう!!!!!

 

アイシールド21 20 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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アイシールド21 21 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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アイシールド21 22 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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アイシールド21 23 (ジャンプコミックス)

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さて、この記事を読んでる全ての人が神龍寺戦を一気読みして、4,5回ぐらい号泣してハンカチがぐしょぐしょになったところで、ネタバレ全開の内容語りを始めていきたいと思うよ!!

 

※ 以下ネタバレあり

 

 

名場面その① 雪光の逆襲

十文字が一歩の意地を見せるところも、モン太が初めて一休からボールを奪うところも、セナが阿含の頭を抑えつけてブッ倒すところも好きなんだけど、全部語り出すとキリがないので、今日取り上げるのは3つの名場面。

 

まず一つ目は、何と言っても雪光の逆襲劇!!

 

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勉強ばっかりしてきて運動は全くできない、ヒョロガリの凡人、雪光 学。体力も運動神経もない彼が、憧れ続けたフィールドについに降り立って、よりによってこの試合最初の泥門デビルバッツのタッチダウンを捥ぎ取るという最高に唆る名シーン!!!

 

ここはもう何回読んでも泣く。

涙で前が見えなくなるくらい泣くわ、いつも。

 

もうね、雪さんがサイドラインの線を一歩超えて、フィールドに降り立った瞬間に、その圧力に圧倒されて倒れそうになるところからもう俺は泣いてるのよ。

で、阿含と一休に追いつかれそうになったときに、自分が「スポーツ」というものに向いてないんだと諦め続けたことを回想する回想シーンでボロ泣き。

そっから、「向いてなかったからできなかったんじゃない、何もしなかったから、何もできなかった…!」って台詞に心臓をギュウッと抉られて、

最後意地で泥門デビルバッツ最初のタッチダウンを捥ぎ取るところまで読んだらもう涙でシャツのお腹んとこがビショビショよ。

 

なんでこんなにこのエピソードで泣くかって、俺自身が運動できなくて体育でヒーローになってる人を指を咥えて見ていた側の、雪光と全く同じ立場にいた人間だからなんだよね。

「向いてない」「諦めよう」って自分に言い聞かせ続ける雪光の回想シーンはめちゃくちゃ自分と重なるし、

逆に「向いてないからじゃない、何もしなかったからできなかっただけだ!」っていう雪光の言葉は、「あぁ、俺はそうだったのか…!」ってめちゃくちゃ刺さる。

かつて自分と同じ立場にいたという同一視と、自分は諦めてしまったのに諦めずに努力し続けて結果を掴み取ったという自分との違いへの尊敬で、読んでて涙が止まらなくなる。

 

俺と同じように、足が速い奴だけがクラスのヒーローになる日本の小学校の体育ヒエラルキーの中で、苦虫を噛み潰したような思いをし続けた奴は、絶対にこのエピソードを読んで感じるところがあるはずだ。

 

 

名場面その② モン太が起こした奇跡

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二つ目の名場面は、試合終了の絶望からモン太が掴み取った奇跡の場面。

 

もうここの一連の流れは鳥肌の立つ場面だらけ。

 

まず、今まで通りの雪光のインモーションだと思ったら、モン太が走り出すところでゾクッと身震いする。そんで、雲水の「ロングパスだーーーっ!!!」の叫びでブワッと鳥肌が立つ!

そこから、一休がボールに指をかすらせるという、ヒル魔ですら予想してなかった展開…からの、モン太だけは逆に一休が触ると信じて待ち構えているという激アツ展開!!

観客もフィールド上の選手たちも誰も予想してなかったのに、たった一人モン太だけが「敵の力を信じて」待ち構えていたっていうのがとにかく熱すぎる!!!

 

そしてそこからの 絶望。

当時リアルタイムで週刊少年ジャンプで読んでて、この週は本当に試合終了したと思った。

この戦いの前に西部ワイルドガンマンズに一度 本当に負けてる ってのがここで効いてるよね。この漫画は、ガチで負けることがあるってことを読者は一度突きつけられているから。

本当にこの週のラスト、試合終了のホイッスルが鳴ってるページの絶望感ったらなかった。

 

で、翌週、モン太が起こす 奇跡。

登場人物たちはもちろん、読者の誰も予想できないような方法で、この絶望的状況を覆すモン太のファイプレイが素晴らしい!!!!!

モン太の

「奇跡なんて最初っから起きるわけがないだろ。
 自分でムリヤリ起こさなきゃ、自然に奇跡なんか起きるわけねぇ!

っていう名言も相俟って、最っ高に泣けるシーンになってる!!!

 

ただ、このエピソードで一点不服なのが、連載時、サブタイトルで思いっ切り ネタバレ してたこと。

あの扉絵で、サブタイトルが『奇跡はその手の中に』なんてサブタイトル付けたら、何が起こったかわかっちゃうじゃんか。

めちゃくちゃ上手くてカッコいいサブタイトルを思い付いちゃったから全面に出したい気持ちはわかるけど、サブタイトルを扉絵じゃなくて一番最後に持ってくるとかさ、色々やり方はあったじゃん?

どっか他所からならともかく、公式自身、本編自身がネタバレしてくるとかホント止めてほしい。

このサブタイトルで読む前から展開がわかってしまったことだけは本当に残念。

 

 

名場面その③ 「0.1秒縮めんのに、一年かかったぜ…!!」

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そして最後は何と言ってもアイシールド21最高の

この名台詞ですよ…!!!!!

 

阿含が「テメーの40ヤード走のベストは5.2秒!この距離ならギリギリ追いつける!!」って勝ち誇った直後に、

セナが、 1巻 の ヒル魔が自己ベストタイム5.1秒を出してるシーンをすかさず思い出すのが、もう…素晴らしすぎる!!!

こういう第1話とか1巻とかに出てきた何気ない描写を、中盤以降のここぞというところに活かしてくる演出、最っっっ高に大好きです!!!!!

 

この時点で次に何が起こるかはわかってるんだけど、ダメ押しにヒル魔自身のこの名台詞ですよ。

 

「いくら珍策奇策練ろうとも、最後にものを言うのは結局基礎トレだ。

 糞ドレッド、テメーがトレーニングサボってる間、

 0.1秒縮めんのに、一年かかったぜ…!!」

 

本当にこの台詞にはヒル魔というキャラクターの全てが詰まってるよね。

ヒル魔は身体能力的には天賦の才も飛び抜けたステータスも持たない凡人で、それを努力で埋めていく『努力の人』ではあるんだけど、これまでの漫画でよくあった「気合と根性でなんとかする」タイプの努力家じゃなくて、現実を冷静に冷徹に判断し、あらゆる可能性を模索して頭脳と心理戦と策略でクレバーにその差を埋めてやろうとする、新しいタイプの、そしてめちゃくちゃカッコいい「努力家」なんだよね。

そして、作中でこれだけ優れた頭脳を発揮させてこれだけ素晴らしい作戦を連発してても(実際、このシーンの作戦も鳥肌全開モノだった)、結局それだけでは勝てなくて最後の決め手になるのは地道なトレーニングだってのを知っているのも、凄い。

 

しかも言っちゃえばたったの0.1秒なんだよね。

才能のバケモノ揃いのこの漫画、他のキャラクターだったら多分1年間トレーニングしてたらもっとタイムは劇的に縮まっている。

でも、凡人のヒル魔は、1年間死に物狂いで努力しても、0.1秒「しか」縮められない。

それでも、その 0.1秒 が、最後の最後で勝負を決める…!

 

ヒル魔の「0.1秒縮めんのに一年かかった」って言い方には、上記のような想いが込められていると思うと涙なしには読めないよね。

自分は凡人で、どんなにトレーニングをしたところでたかが知れている。でも、それでも、そのわずかな差が、最後の最後に勝負の決め手になるかも知れない。

だから、そのわずかな可能性を最大限に活かすために、頭脳を駆使して、大胆な作戦を立てる。

その作戦の成功率を0.1%でも、0.01%でも上げるために、1年も2年も死に物狂いでトレーニングし続ける。

 

ヒル魔がどんな想いで1年間「努力」し続けてきたかを考えると、この名言は涙なしには読めない。

 

 

おわりに

やー、『神龍寺ナーガ戦』、ホント素晴らしいよね。

魅力的なキャラクター、熱い試合展開、躍動感溢れる絵、魂を震わせる台詞と、『アイシールド21』は元々素晴らしい漫画だけど、

神龍寺ナーガ戦は特に飛び抜けてズバ抜けて最高の面白さになってるよね!

 

いつかまた、どこかの何かの漫画で、こんな熱い名勝負をまた読める日が来るのだろうか?

それを楽しみに、これからも漫画を読み続けていきたい。

 

そして泥門デビルバッツの姿勢や名言は仕事や人生にも活きることだらけ!

 

「向いてないからじゃない、やらなかったからできなかっただけ。」

「奇跡は待ってても起きない。自分で無理矢理起こすもの。」

「大胆なアイデアも、最後に成否を決めるのは地道な努力。」

 

彼らの生き様を魂に刻んで、

明日からも自分の人生を熱く全力で生きていこう!!!!!