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【考察】物語は作者のものではない

物語の結末がどうなるのか。

それは誰しもが興味があるところだ。特に、『ONE PIECE』や『名探偵コナン』みたいに、物語の根幹に重大な "謎" を抱えたまま、何十年にもわたって連載され続けている漫画なんかだと、その結末予想は日夜すさまじい数の人がネットで意見を交わす白熱したものになる。

 

そんなまだ見ぬ物語の結末は、今どこに存在しているのか。

作者の頭の中にあるのか。

答えは、自分は、「まだ世界のどこにも存在していない」だと思っている。

 

例えば『ONE PIECE』の結末がどうなるかについて尾田栄一郎にインタビューをして、尾田栄一郎が「ONE PIECE の最終回はこうなります」と言ったとしても、それはネタバレにはあたらない。なぜなら、本当に紙面に描かれ世間に発表されたときに、最終回がその言葉通りになるという保証はどこにもないからだ。

作者自身が途中で気が変わるかもしれないし、他の人のアドバイスや外からの意見を受けて結末を変えるかもしれない。大枠は言葉通りの最終回になったとしても、細かい台詞や絵の描き方や、はたまたそこに至るまでの過程が全く異なっていたら、受け取られるものも全く違ったものになる。

そして何より、よく「キャラクターが勝手に動き出す」というように、その漫画の世界に生きるキャラクターの意思は、時として作者の想像を超えて物語の結末そのものを動かしてしまうんではないかと俺は思っている。

 

結末は、作者の頭の中にあるうちは、一読者の妄想と大差はない。違うのは、読者と違い、作者はそれを自らの手で紙面に書き起こす権利があるということだけだ。それすらも、作者の意思を超えたキャラクターの意思で、変えられてしまうことすらある。

 

実際、当初作者が思い描いていた結末通りに終わった漫画ってどのくらいあるのだろう。一握りに満たないんじゃないか。

 

ブラックジャック』の中に、死期が間近に迫った小説家が、主人公を死なせて終わるつもりだった小説を、ブラックジャックの手術を受けて生きることの素晴らしさを知り、主人公が生き残る結末に変えるという話がある。

物語の結末は作者の成長と共に変わるし、作者の意思が反映されたキャラクターが意思を持って、結末を変えていくのだろう。

 

現実の私たちの未来がまだこの世界のどこにも存在していないように、フィックションの世界のキャラクターたちの未来も、まだこの世界のどこにも存在していないんだろう。

 

だから『ONE PIECE』の結末がどうなるのか、ルフィが最後どうなってしまうのか、コナンが、ゴンが、三雲修が、最後どうなるのか、それは自分たち読者はもちろん、作者ですらまだ知らないことなんだ。

 

そんな未知の結末も、いつかは読める日がくる。

あぁ、それまでは、絶対に生きていたいなぁ。

 

 

ONE PIECE 90 (ジャンプコミックス)

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名探偵コナン (95) (少年サンデーコミックス)

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