ストーリーについてのネタバレ感想。
以下ネタバレ注意。
意外性とどんでん返しが盛りだくさんだったブレイブリーデフォルトのストーリー展開。
個人的には伏線系のストーリーは大好物なので大満足でした。
読めたもの読めなかったもの色々あるけど、そもそも伏線や秘密はバレないもの=優秀なものじゃないからね。かの伏線漫画の名手の藤田和日郎も伏線はバレてもいいと思って張ってるって言ってたしね。
「あっ、これこういうことか」って早めに気付いてニヤニヤするもよし、最後までまったく気付かずに「なんだってー!?」って驚くもよし。どちらでも楽しめるのが伏線系の面白さだ。
エアリーについて
初っ端からめちゃめちゃ怪しかったんでエアリーが黒幕ってのは最初から気付いてました。てか、エアリーって絶対聖剣伝説3のフェアリーのセルフパロディだよね。
かねてより聖剣伝説3のフェアリーの作中での行動が利敵行為すぎて、本当はフェアリーが黒幕なんじゃないか?って囁かれてたけど、その噂を本当に実現しちゃったのがブレイブリーデフォルトって感じ。
聖剣3ファンとしてはニヤニヤせざるをえなかったなー。
あと、わかっててもエアリーが正体を現すシーンは面白かった。「ついにきたか!」って感じでゾクゾクしたわ。
でも羽の模様が変わっていることは気付かなかったなー。あれはやられた。できれば自力で気が付きたかったけどそれは無理だったな。なんせエアリーが最初から不快だったから羽の模様なんてロクに見てなかったから。笑
あとサブタイトルの FLYING FAIRY から「FF」を抜くと LYING AIRY(嘘つきエアリー)になる演出も見事!これは気付いたとき鳥肌立ったわ。
ゲーム全体がFFへのアンチテーゼとして作られてるけど、この演出はまさにそれを体現したような見事な表現だった。
リングアベルについて
自分は友人からこのソフトをDSごと借りてプレイしたんだけど、そうするとイベントビューワーとかで自分がまだ体験してないイベントとかまで見れるようになってたんだよね。友人から「ネタバレ厳禁なゲームだから攻略サイトとか絶対に見ないで!ていうか検索もしないで!」って言われてたんで、もしかしてリングアベルの手帳が全部読めるのも友人が先にクリアしちゃってるからなのかな?だとしたらネタバレになるから読まないほうがいいかな?と思って読んでなかったんだよね。
聖騎士ブレイブを倒した後のパーティーチャットで、ようやく手帳は最初から全部読める仕様だったことに気付いて慌てて読んで、驚いたよ!この手帳の筆者はどう考えてもアナゼルじゃん!てことはリングアベルの正体はアナゼルってことかと。そういえば彼は素顔もわからないし声もくぐもってる。この時点までまったく気付かなかったよ。おみそれした。
で、アナゼルを倒したら案の定兜が割れる演出が。やっぱりね。
その後のリングアベルが徐々にアナゼルとしての自分を取り戻していく過程は良かったなー。今初めからやり直したら、リングアベルの見方が全然違っていそう。
神界について
神界=プレイヤーの世界ってオチも読めなかったし驚いた。それに序盤でメフィリアが言ってた「ティズの中にもう一つの魂が見える」って言ったのが、まさか俺のことだったとはね。
召喚獣が現実世界のものをモチーフにしているのもちゃんと意味があったんだよね、素晴らしい。
ただ欲を言えば、そういうなら徹頭徹尾ティズしか操作できないようにしてほしかったな。途中でイデアやアニエスを操作できるようになるシーンがあることに違和感が出てきてしまう。
あと、ラストのオチは、意味はわかるけどやめてほしかった…。やっぱハッピーエンド至上主義者なので…。
ホーリーピラーこそが大穴を開けた張本人だったとか、『従わない勇気を持つこと』の本当の意味とか、最初のAR演出にもちゃんと意味があったこととか、総じて色んな部分で話が後からつながることが多くて、上手く作りこまれてるなぁと感心した。色々欠点はあるけど、総じて大枠はかなり完成度の高いストーリーなんじゃないでしょうか。
ブレイブリーデフォルト、面白かったです。