小学校4年生のとき、初めてプレイしたファイナルファンタジーが6だった。
主人公が「はい」「いいえ」しか喋らない、
ストーリーもあってないようなものな初代RPGから、
いきなり美麗な最新鋭グラフィックと重厚なストーリーへの飛び級は衝撃だった。
RPGに触れたこともほとんどなく、
今までやってきたゲームといえば「マリオ」や「ロックマン*1」。
操作キャラクターは基本的に主人公一人で、
ストーリーも子供だましなゲームしかやったことがなかった。
それが、いきなり主人公が14人!
個性豊かな14人ものキャラクターが、入れ替わり立ち代わり操作キャラクターになり、
どのキャラクターも色んな台詞を喋りに喋る。
交錯する人間関係、複雑に絡み合うストーリー、感動と激動の展開!
もう、何もかもが新鮮だった。
主人公が14人とは言っても、実際主人公と呼べる動きをしているのは3人だけで、あとは主人公並に魅力的なサブキャラクターが3,4人、どう考えても脇役なのが4,5人、おまけキャラと隠しキャラ扱いが3,4人って感じだが、それでも、これだけ多くの個性豊かなキャラクターが入り乱れて複雑なストーリーを構築していくゲームは初めてだったから、めちゃくちゃ魅力的だった。
ちなみに俺は、この14人にクラスメイトの名前を付けるのが秘かな楽しみだった。
痛い趣味だが、辞められなかったなー。
誰にどのキャラクターをあてがえばイメージがぴったりになるだろうかと
考え出すとニヤニヤが止まらなかった。
小学4年生と中学3年生で2度プレイしたが、
それぞれどのキャラクターに誰の名前を付けたか全部思い出せる。
インターフェースが快適なのも素晴らしかった。
おそらく、スーファミ後期のゲームほどインターフェースがスムーズなゲームは
ゲームの歴史上存在しないと思う。
ファミコン時代はまだスピーディーな操作性は実現不可能だったし、
スーファミ初期・中期は今一歩もっさり感というか未完成感が残る。
プレステ以降になってしまうと、
今度はロード時間が入ってきてしまう。
グラフィックも綺麗になりすぎてマップが広くなってしまい、
快適さは犠牲になってしまう。
その点、スーファミ後期はすごい。
ダッシュも乗り物も快適だし、街もダンジョンもいい意味で狭いから、
行きたいと思ったところへすぐにサクサク行ける。
セーブもロードも一瞬。
メニュー画面もめちゃくちゃ使いやすい。
ロマサガ3、FF6、SFC版ドラクエ3、クロノトリガー、聖剣3、
おそらくこのあたりよりスムーズに快適にサクサクプレイできるゲームって存在しないんじゃないだろうか。
とにかくテンポがいい。
個性豊かな14人のキャラクターの軽快なやり取りが、
テンポよく進むゲームの中で心地よく響いてくる。
夢中でプレイしていくうちに、ストーリーにのめり込んでいく。
数多くゲームをプレイしてきたけれど、
原体験って強いね。
未だにこのゲームが全てのゲームの中で一番好きです。
~バティゲームランキング 第1位『FINAL FANTASY Ⅵ』~
*1:初代