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【読んだことない人へ捧ぐ】HUNTER×HUNTER が面白い3つの理由

HUNTER×HUNTER

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さて、来てしまったか。

 

この切り口の多すぎる漫画が。

 

 

 

HUNTER×HUNTERとは

幽遊白書」で一躍有名になった漫画家・冨樫義博が、1998年に満を持して連載開始した意欲作。ありえないほどの長期休載の連続や、落書きをそのまま載せたような下書き状態での掲載など、悪い意味での知名度も高いが、あまりの内容の面白さにそれでも続きを切望するファンが絶えない。現在も絶賛休載中。

 

作者の問題行動も多いが、正直面白すぎるんで何も文句言えない。

現在のジャンプの漫画が全て束になっても、この漫画の1話にはかなわないからだ。

 

 

あらすじ

何かを追い求める人を総称した職業「ハンター」。南海の孤島で野生児のように育った少年、ゴンもまた、プロのハンターを夢見る一人であった。11歳になったある日、ゴンはハンターのプロ試験を受けるために島を旅立つ。試験の中で出会ったキルア、クラピカ、レオリオという仲間と共に、ゴンは数々の冒険や試練を乗り越えていくのであった———。

 

 

作品解説

この漫画もジョジョと同様、「能力者系バトル漫画」のジャンルに属する。

ただ、ジョジョと違うのは、一対一のバトルの連続ではなく、

もっと大局の政略的な駆け引きや、バトルではないロジカルな駆け引きも、

漫画の大部分を占めているというところ。

でも、『戦い』や『駆け引き』が話の主軸になってるのは、やっぱり少年漫画かな。

 

さて、今回も魅力を3つの観点から解説していこう

 

 

① あまりにも自然すぎる会話劇

HUNTER×HUNTER」の、というより、冨樫義博の魅力なんだけど、

幽遊白書」の後半、「レベルE」「HUNTER×HUNTER」に共通する

冨樫義博最大の魅力が、『登場人物たちのあまりにも自然な台詞のやりとり』だと思う。

 

彼の漫画の登場人物はとにかく「漫画的」じゃない。

キャラクターが画面に向かって喋ったりもしないし、

読者のために不自然に状況を説明したりもしない。

まるで実在の人物のプライベートのやりとりを隠しカメラでこっそり撮影したものを

そのまま切り取って絵に変えたような、

そんな漫画が、冨樫義博の描く世界なんだ。

 

幽遊白書以前の漫画は、まだまだ「マンガ!」って感じだった。

主人公がカメラ目線で大ゴマで決めゼリフを言うのが当たり前だったし、

ストーリーの展開に合わせてご都合主義的にキャラクターが動かされていた。

だから、ここまで自然にキャラクターが動いている漫画は衝撃的だった。

 

作者はHUNTER×HUNTERのキャラクターの台詞や行動を決めるとき、

実際には漫画では描かれない部分で交わされた会話のやりとりや

そのキャラの思考の流れまで、全部考えて書き出してから決めるらしい。

だから、作者の都合でキャラが動くんじゃなく、

そのキャラが取る最も自然な行動、最も自然な台詞が必然的に発せられる。

ときには読者を置いてきぼりにしてでも。

 

この『自然さ』が、

魔界という現実とは一番正反対の世界を描いているはずの幽遊白書

めちゃくちゃリアリティを持たせているし、

同じく現実とはかけ離れた設定のHUNTER×HUNTERの世界にも、

すさまじい「深み」を与えてるんだと思う。

 

 

② 頭が良すぎる登場人物たち

HUNTER×HUNTERの登場人物たちは、とにかく全員頭が良すぎる!

そしてその全員が、読者を置いてきぼりにしようがおかまいなしに、

その頭脳をフルに使ってお互いに常に最善手をとって戦い続ける。

そのやりとりが、もうめちゃくちゃに面白すぎる。

 

ジョジョの登場人物も頭がいいけど、あちらの頭脳はどちらかというと

一瞬の「閃き」や「機転」に使われるのに対し、

HUNTER×HUNTERのキャラの頭脳は、

ロジカルな思考を延々と積み上げていくことに強い。

 

最近は特にその傾向が顕著で、

画面いっぱいに埋まる解説やモノローグの文字の量がハンパじゃない。

そしてそれを読んでも頭が良すぎて理解できない。

 

でも、作者の

「ついてこれない奴のことなんか知るか。俺は描きたいものを

描きたいように描く。理解るやつだけがついてきやがれ」

って姿勢、嫌いじゃない。

 

とにかく登場人物が読者のところまで降りてこない。読者に媚び売らない。

俺たちはただ彼らの空中戦を地上から眺めてるだけだ。

でもだからこそリアリティがあるし、キャラクターが魅力あるし、

そして、面白い。*1

 

 

③ ルール無用の展開

最後の魅力、それは、漫画の「お約束」や「当たり前」を、ことごとく無視した

ルール無用の展開。

 

冨樫義博の漫画は、とにかく「漫画なら普通こうだろ」が通用しない!

メインキャラクターだろうが突然あっさりと死ぬし、

主人公が勝つべき場面だろうと平然と負けさせる。

そもそも戦うかと思ってた相手と全く戦わずに終わるなんて日常茶飯事。

だから、漫画を読み慣れた人間でも全く先が読めない!

 

誰が生きるか死ぬか、

そもそも話がどういう方向に進んでいくのか、

これほど先の展開が想像できない漫画が他にあるだろうか。

好きな漫画を10コ20コ浮かべてみたけど、やっぱり他にはない。

この漫画の先を読めたことって、一度もないかもしれない。

 

 

まとめ

まとめると、

読者も、漫画の「お約束」も、マンガ的な台詞回しも、全てかなぐり捨てた作者が、

めちゃくちゃ頭の良い登場人物を、めちゃくちゃ自然なやりとりで描くから

すさまじい「深み」と「リアリティ」と「先の読めない展開」を実現させている漫画。

ってところだろうか。

 

こうやって振り返ってみると、この漫画って本当にすごい。

 

 

【この漫画を特にオススメしたい人種】

先の読めない刺激的な展開を求めている人

 

 

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*1:大事なのは、これを楽しむために、難しい状況解説を全て理解する必要はないってこと。8割方理解できればいいし、なんなら2割の理解でも「頭いい人たちがなんかやってる、すごい」って楽しみ方ができれば、十分面白い。冨樫義博が想定してる読者は多分、「理解できる人」か「理解できなくても楽しめる人」の2通り。